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もしも、ご家庭で飼われている愛犬が急にフラフラしだしたら!?
何が原因か心当たりがあれば落ち着いて対処できますが、知らなければビックリして慌ててしまうのではないでしょうか?突然フラフラするのには、突発性前庭疾患という病気の可能性があります。
「突発性」と聞くと「急に起きる病気なんだ」、と思う方も多いかもしれませんが、じつは突発性というのは「原因不明」という意味なのです。
この病気の場合は主に”中年〜老齢”の時期に起こりやすく、犬種にも関係ないのでどんな犬にも起きる可能性があります。
※前庭とは内耳にある平衡感覚を司る部分で、この部分の機能によって体のバランスを取っています。
この病気になると体のバランスをうまく保つことができなくなります。「めまい」や「よろめき」などの症状によりまっすぐ歩くことができなくなり、重度の場合は倒れ込んでしまうこともあります。一過性(一時的)ではありますが、嘔吐を催すこともあります。
また、首の筋肉の収縮力が低下することで起こる「捻転斜頚」と呼ばれる首が曲がる(傾いたままになる)症状や、眼球がグルグル回る症状が起きる場合もあります。これらの症状は一般的には回復すると言われていますが、回復後も首の傾きがわずかに残ることもあります。
原因不明な病気のために、一般的には治療法はないと言われていますが、この病気の発症にともなう食欲低下や炎症などには抗生物質を投与したり、栄養を補ったりの処置をすることができます。
この病気は時間が経てば、ほとんどが回復する病気です。しかし、平衡感覚やバランスをとれなくなるため回復するまでの間は飼い主さんの介護が必要になります。
よろめきが起きて転倒した時に怪我をしないように、角のある家具はむき出しにせずクッションなどでカバーをしたり、寝たきりの状態になった時には床ずれが出来てしまわないように寝返りさせてあげなければなりません。
特発性前庭疾患という病気は病院での治療よりも、自宅での飼い主さんや家族による看護がとても大切になります。原因不明なうえ、どんな動物でも起こりうるので万が一起きた時でもしっかり対処できるよう覚えておくと安心です。
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