愛犬であるはずの飼い犬を餓死寸前にした飼い主。通常体重の半分になるほど放置した飼い主に裁判で言い渡された判決とは。

愛犬であるはずの飼い犬を餓死寸前にした飼い主。通常体重の半分になるほど放置した飼い主に裁判で言い渡された判決とは。

我が子に「犬を飼って」とせがまれノーと言えなかった母親は、2頭の大型犬を飼うもじゅうぶんな世話をすることができず、飼育放棄された犬は餓死寸前のところを救助された。

今回の裁判でこの母親には生涯においてペットの飼育禁止令が出されたという。

英ウィラルに住み8歳~13歳の4人の子を抱えるゾーイ・フィンレイ(35歳)は、子供たちに「犬を飼ってほしい」と強くせがまれたことからマスティフのヴィニー(4歳)とボルドー・マスティフのヒューゴ(1歳)を飼い始めた。

ところが昨年12月から今年1月初めにかけて、餌も与えずじゅうぶんに面倒を見なかったため2頭の犬はほぼ餓死寸前となっていたのだ。

マスティフやドーグドボルドーのような大型犬は体重が50kg近くになるとされるが、ヴィニーは21.9kg、ヒューゴは26.2kgという痩せ衰えた姿で、1月3日にRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)スタッフに発見された。

「犬が飼育放棄されているようだ」という通報を近隣住民から受けて3日にゾーイの家を訪問したRSPCA捜査官のアントニー・ジョインズさんは、窓から家の中を覗いた時に痩せ細った2頭の犬が中にいることを確認した以外に、室内に犬の排泄物が散乱している光景を目にした。

あばら骨が浮き出た状態の2頭を見たアントニーさんは、ゾーイの家に入ることができるように警察へ要請し、近所の動物病院に犬の診察を依頼した。

訪れたアントニーさんにゾーイは「全てのことがいっぱいいっぱいで、犬の世話まで回っていない」と飼育放棄している事実を認めたが、台所にいたヒューゴ以外は飼っていないと嘘をついた。

しかし後に2階の寝室にいたヴィニーの存在を認め、2頭をRSPCAに引き渡すことを承諾した。

2頭を診察した動物病院の医師は、ヴィニーは臓器の機能を失いかけており、あと数日放置されていれば死んでいただろうとアントニーさんに伝えた。

また2頭とも瞼が内側に巻き込むことで起こる「眼瞼内反症」を患っていたが、これまで治療がされておらず手術を要した。

その後、

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