想像を絶する空腹で石を食べて生き延びていたピットブル。そして、ようやく手に入れた幸せとは。

想像を絶する空腹で石を食べて生き延びていたピットブル。そして、ようやく手に入れた幸せとは。

アメリカ西海岸にあるカリフォルニア州のサン・ハシント砂漠から、4歳と思われるメスのピットブルが保護されました。

「ロッキー」と名付けられた犬の体は痩せ細り、極度の飢えに苦しんでいた様子です。しかし、妊娠しているのか、お腹だけが妙に膨らんでいることに気が付きます。

X線検査の結果、驚くべき事態が明らかになりました。あまりの空腹に耐えかねて、ロッキーは石をたらふく食べていたのです。

直ちに胃から石を除去する緊急手術が始まります。手術は無事に成功し、ロッキーは健康を取り戻しました。

その後、ロッキーはしばらく一時預かりの里親の元で過ごしたあと、オレゴン州のユージンに広大な敷地を持つ動物保護団体『ラバブル・ドッグ・レスキュー』に引き取られることになります。

そこは犬が自由に森で遊べる、いわば犬の聖地のようなところ。

カリフォルニア州からオレゴン州までの輸送の際には、『シェルター間輸送レスキューチーム』が無料でサポートしてくれました。

ラバブル・ドッグ・レスキューに到着すると、ロッキーは持ち前の明るさと遊び好きな性格を発揮してスタッフから愛される存在になります。

ロッキーは聖域で遊び回ると鼻をブヒブヒ鳴らして喜び、スタッフたちを大笑いさせてくれました。「ロッキーは人間に助けてもらったことを心から喜んでいる」、そうスタッフは感じていたそうです。

広大な森林をハイキングしたり走ったり、ハグされることが大好きな犬へと成長したロッキーですが、数カ月経っても他の犬と馴染めないことがスタッフの心配の種でした。

実は、ロッキーはかなり親分肌的な一面があり、一時預かりの里親宅でほかの犬と遊ぶときも、興奮し過ぎていたようです。

犬同士の社会性を身に付けなければ、永遠の里親を見つけることはできません。施設で暮らし始めて1年が経ったころ…、ようやくロッキーに最適な里親が現れました。

幸せが訪れるはずの里親との対面で、少しだけ困ったことが起こるのです。

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