愛犬と一緒に登山をした男性。途中、負傷して動けなくなった愛犬を置き去りにして死なせたとして批難が殺到する。

愛犬と一緒に登山をした男性。途中、負傷して動けなくなった愛犬を置き去りにして死なせたとして批難が殺到する。

可愛がっている愛犬を連れてハイキングや登山をする人が多いというイギリス。

しかしこのほどスコットランドで、ひとりの登山者が連れていた飼い犬を置き去りにして死なせるという出来事が起こった。

飼い主は致し方ない理由があってのことと主張しているが、この事実を知った世間の人々からは飼い主へ非難の声が殺到した。

1月14日、スコットランドのノース・ラナークシャー、ショッツに住むポール・フィネガンさんは、飼い犬のボーダー・コリーの“メグ”(12歳)を連れて、友人と一緒にハイランド地方にある標高およそ937メートルのBeinn Sgulaird(ベイン・スグレアード)へ登った。

しかし天候が悪化。下山しようとしたが、その途中でかなりの疲労もあったのだろう、メグは骨折したかのように脚を動かすことができずに倒れ込んでしまった。

ポールさんと友人はメグを抱えて強風と雨の中で下山を試みたが、日が沈みあたりが暗くなってきたためにこのままでは自分たちの命が危険に曝されることになると思い、ポールさんは苦渋の決断をした。

それはメグを山に置き去りにするということだった。なんとか下山したポールさんは車の中で一晩明かし、翌朝メグを探しに再び山を登った。

しかし周りが暗くなってからメグを置き去りにしたゆえ正確な場所を把握しておらず、見つけることができなかった。そこで15日、ポールさんの親族であるホリー・マックゴーワンさんがFacebookアカウント「Lost Dogs Glasgow(グラスゴーの行方不明犬)」で呼びかけたことがきっかけとなり、メディアがこのニュースを報じた。するとたちまちポールさんへの非難が続出した。

「疲れて動けなくなった12歳の老犬を山に置き去りにした…。これって死んでも仕方ないということよね。こんなことする飼い主、残酷以外の何ものでもないわ。彼に犬を飼う資格なんかない。」

「飼い主には怒りしか湧かない。犬だったら飼い主が怪我しても絶対にその場を離れないはずよ。よくそんな酷いことできたわね。」

「飼い主は、犬を飼育放棄した罪に問われるべきだ。」

「登山する前に普通は天候を確認するものでしょう。なんでそんな危険なことをしたの。」

「荒れた天気の山の中で置き去りにされた犬の気持ちを思うと涙が出る。」

「登山なんて、誰でも何が起こるかわからないんだから12歳の犬を連れて行くな!」

「あまりにも犬が気の毒。なんて酷い飼い主なんだ。」

「自分なら、どんな状況でも犬だけを置き去りにはしない。」

ホリーさんはポールさんへの多数の非難について、Facebookでこのように反論した。

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