飼い主によってシェルターに持ち込まれた目がほとんど見えない13歳の老犬。その悲しい表情に胸を打たれた女性が家族となる。

飼い主によってシェルターに持ち込まれた目がほとんど見えない13歳の老犬。その悲しい表情に胸を打たれた女性が家族となる。

メスのチワワのミックス犬「ジェリー」は、飼い主によってロサンゼルスのBaldwin Park Shelterに持ち込まれました。

最初にジェリーに関心を持ったのは、シーマンズさんという女性。

彼女は、このシェルターで十分な医療を受けられない犬たちのために可愛い犬グッズなどを販売し、医学的援助資金を募る非営利財団「AT-CHOO FOUNDATION」を運営しています。

13歳で見捨てられてしまったジェリーが写った何枚かの写真と情報を得たシーマンズさんは、悲しい表情のジェリーに胸を痛め直接会いに行くことにします。

どんな犬でも新たに里親を見つけるのは難しいですが、ジェリーは高齢に加えて目はほとんど見えなくなっており、いくつかの病気も抱えていました。

ジェリーがどんな理由で飼い主に見放されたのか、そしてこれまでどんな暮らしをしてきたのかの情報はなく、どのような気質を持っているのか分からないまま、ジェリーと対面します。

シーマンズさんがジェリーの小さな体を胸に抱きしめると、信じられないほどに人間を信頼し甘えてきました。

頭を撫で始めると、ジェリーは「私を離さないで」と伝えているかのように、恥ずかしそうにしながらもシーマンズさんの腕にしっかりと両手を乗せたのです。

そして、シーマンズさんの顔に何度も何度もキスをして、懸命に気持ちを伝えてきたのです。老いたジェリーには大きな愛が必要でした。

シーマンズさんはシェルターからジェリーを引き出せる立場にないので、知り合いの動物保護団体のCEO、カーリンさんに相談しました。

カーリンさんもFacebookでジェリーを見て知っており、決してシェルターに残すことはできないと考えてたのです。

ジェリーは皮膚病や歯の問題、心雑音、白内障、耳の炎症、腎臓病が発症していて、治療が必要な状態でした。

しかし、シェルターから引き出せれば、シーマンズさんの団体によって十分な診察を受けさせることができます。

2人は、ジェリーに何としてもセカンドチャンスを与えようと決心したのです。

そして、その後。

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