知っておきたい猫の感染症Part2.

知っておきたい猫の感染症Part2.

猫エイズウイルス感染症(FIV)

Q.どんな病気?

A.免疫が破壊されて病気への抵抗力がなくなります

 

 

原因となる猫免疫不全ウイルスは、

免疫機能(病原体などから体を守るしくみ)を破壊するウイルス。

 

 

感染後すぐに免疫機能の破壊(=発症)が始まるわけではなく、

しばらくの間(場合によっては10年以上)ウイルスは猫の体内でおとなしくしています。

 

 

発症すると、ほかの病気にかかりやすくなり、

最終的に免疫機能は完全に破壊されます。

 

 

この状態を「エイズ期」と呼び、猫はやがて死に至ります。

 

 

 

 
Q.どうやって感染する?
A.感染のほとんどは猫同士のケンカによる噛み傷

 

 

猫免疫不全ウイルスの感染力は弱く、人を介して感染する心配はほとんどありません。

 

 

多くは、猫同士でケンカをした際に、噛み傷から感染します。

 

 

このため、縄張り意識が強いオスが感染しやすい傾向にあるようです。

 

 

 

 
Q.感染を知るには?
A.動物病院の血液検査で調べられます 動物病院で、専用の検査キットを用いて調べます。

 

 

ただし、感染してから2ヶ月以内に検査を行うと、

抗体(ウイルスと戦う分子)が検出できず、

感染していても結果に表れないことがあります。

 

 

 

 

 

Q.感染してしまったら?

A.発症させないためストレスをかけない健康管理・工夫を

 

 

完治させる治療がないため、感染後は発症させないことを目指します。

 

 

そのためには、猫にストレスをかけないことが必須です。

 

 

猫がほかの病気にかかったり、嫌なことがないように、

こまめなお世話や環境づくりの工夫を飼い主さんは心がけましょう。

 

 

発症したら、抗生剤や抗炎症剤などを用いて、症状を和らげるための治療を行います。

 

 

[これだけは必ずしよう]

●毎日、新鮮な水を用意する

 

●酸化したフードを与えない

 

●食器をこまめに洗浄する

 

●トイレをこまめに掃除する

 

●快適な室温・湿度をキープ

 

 

 

 

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エイズの症状が出ずに寿命を迎える猫もたくさんいます

猫エイズウイルス感染症は、発症してしまうと命に関わるため、

深刻な病気であることは間違いありません。

 

 

しかし、室内でのんびりと生活している猫の場合、

発症するケースはわずかです。

 

 

多くの猫が感染していても発症せず、

そのまま元気に過ごして寿命を迎えています。

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