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カッペルティさんは早速ノルマンの飼い主のホセ・ロボさんに電話をかけた。ロボさんとは旧知の間柄だ。レオンのことを聞いたロボさんは、忙しい最中であったにもかかわらず、仕事を全部キャンセルしてノルマンを連れてきてくれた。
何種類かの血液検査が行われ、スタッフ全員が安堵の息をついた。ノルマンは非常に健康でドナーとしての資格を備えており、レオンに輸血できるタイプの血液型を持っていたのだ。
「ノルマンは終始落ち着いていました」とカッペルティさんはその時の様子を振り返る。「もっとも、飼い主の方は失神寸前でしたけどね!」
飼い主のロボさん自身も、採血のための一連の流れを見ているのは大変だったと認めている。当事者であるノルマンは、全く問題ないという顔をしていたのだが。
「ノルマンは理想的なドナーでした!私はずっと側についていたのですが、抜かれた血の全量を見たら、部屋にいられなくなってしまったのです。獣医の助手が水を一杯くれて、ようやく落ち着きました」とロボさん。
「ノルマンはとても勇敢で落ち着いていました。考え深げな目つきをして、こう言っているようでした。『大丈夫だよ、心配しなさんな。頑張ろうぜ!』ってね」
その後、カッペルティさんはお礼の品を持ってノルマンの家を訪ねた。いくつかの選りすぐりのおもちゃの中でも、ピンクのテニスボールが特にノルマンのお気に召したそうだ。
そして、ノルマンの健康な血を分けてもらったレオンはメキメキと回復し、フェイスブック上の動画(1月20日)では、リードをつけて散歩に出るようになっていた。里親も決まって、幸せになるはずだったのだ。
だがしかし、運命というのは時として残酷なものなのである。
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