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ずっと一緒に生活してきた人や猫に対して、仲が良かったのに急に攻撃的になり、仲が悪くなることもあります。多頭飼いをされているご家庭では、経験されたことのある方もいらっしゃることと思います。これには様々な要因が考えられます。
・室内と室外の環境の変化
ずっと仲が良かった頃と室内の環境がほとんど変わらないのであれば、外の環境に変化があったり、外から何らかの刺激がある可能性が考えられます。
自宅の庭先など、自分たちのテリトリーが他の家の犬や猫に侵されていて、室内からそれが見えているのに追い払いに行けない時や、小動物などが室内から見えており、狩りに行きたくても行けない時などストレスがたまり、身内や近くにいる者に攻撃的になることがあります。
・交尾行動が原因の場合
オス猫とメス猫を一緒に飼っていてオス猫の方が去勢をしていない場合、発情期に入るとメス猫に対して交尾行動を取るようになります。
オス猫の交尾行動はメス猫の首筋をくわえるようにして噛みつくので、この噛みつきが不仲の原因になり、メス猫がオス猫に対して攻撃的になることがあります。オス猫とメス猫を一緒に飼う場合、交配の予定がないのであればそれぞれ去勢させた方がよいです。
・構ってほしくない場合
怪我や病気、体調不良により構ってほしくない時に構われると攻撃的な態度をとることがあります。明らかにいつもと様子が異なる時は病院での診察が必要になることもあります。
不仲になってしまった者同士は、冷却期間をおくためにいったん引き離し、新しく猫を迎え入れる時と同じように改めて対面させるやり方が無難と言えます。
冷却期間の間はお互いの姿が見えないようにし、再び顔を合わせる時には以下のようにします。
1.新入りの方をケージに入れる
まず、部屋にケージを用意し、その中に新入り猫の方を入れ、その部屋にはもう片方の猫を2〜3日入れないようにします。
ケージに入れた方の猫には食事のお世話や頻繁に相手をしてやり、落ち着いてきたらケージから出して部屋にニオイをつけさせます。
2.少しずつ対面させる
新入りの方の猫をケージに戻し、先住猫をケージのある部屋に入れてあげます。
このとき、威嚇し合うことがあっても片方をケージに入れてあり、ケンカすることはないのでしばらく様子を見ましょう。
しばらく対面させたら先住猫を別の部屋に連れて行き、新入り猫をケージから出しリラックスさせます。
このような”短時間の対面”を繰り返し行い、お互いのニオイや姿に慣れるようにします。
3.新入り猫と先住猫を入れ替える
1と2がうまくいったら、今度は先住猫をケージにいれ、新入り猫は先住猫がいた部屋に連れて行きます。
先住猫がいた部屋に新入り猫を入れることで、相手のニオイと自分のニオイとを混ぜ合わせるようにマーキングさせてあげます。
4.同じ部屋での食事
ニオイづけが済んだら新入り猫の方をケージにいれ、先住猫をケージの部屋に連れて来て同じ部屋で同時に食事をさせます。
お互いに興味を示したり、リラックスして食事ができたらケージから出して自由に交流させてみましょう。
どちらかが威嚇したり、追いかけたりした場合にはまた「1」からやり直します。
とても時間がかかりますが、猫同士が一緒に生活する中でストレスを感じるのは良くありませんので、焦らずゆっくり時間をかけて取り組むのも、とても大切なことなのです。
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