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オーストラリアのメルボルン郊外で、生まれて間もない兄弟の子ネコが発見された。
そのうちの1匹は先天的な奇形で、4つの耳介を持っていた。
オーストラリア南東部ジーロングのある一軒家の軒下に、小さな2匹のネコが身を潜めているのが発見された。
兄弟はジーロング動物福祉協会(Geelong Animal Welfare Society)のボランティアスタッフによって保護されたが、1匹のネコには4つの耳介があり、右目は変形しすぐにでも眼球を摘出する手術が必要だった。
ネコの噂は施設中に広まり、ボランティアとして働くジョージア・アンダーソンさんはそのネコが右目を手術すると聞いて獣医のもとを訪れた。
ジョージアさんは手術前のクリニックでの様子を次のように語っている。
「小さなそのネコは震えていました。初めて対面する私はきっと拒絶されるだろうと思っていたのですが、そっと抱き上げてみると、その子はゴロゴロと喉を鳴らして顔を摺り寄せてきました。あまりの可愛さに、私はクリニックのスタッフに『手術後は、回復するまで私が引き取ってケアします』と宣言していました。」
施設で8日ほど過ごした後、ジョージアさんのもとにやってきたネコは、手術後で体調が優れないのにもかかわらず家にいる他のネコや子供たち、そしてジョージアさんに思いっきり甘えてきた。
「まだ生後10週ほどでしたが、これまでつらいことがたくさんあったはず。それでもこの子はたくさんの愛を求めている…」
ジョージアさんは痛みや眠気と闘いながらも、健気に愛情を求めて寄り添ってくるそのネコが愛おしくてたまらなくなり、その日のうちに家族の一員として迎えることに決めたという。
そして、その後。
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