染色体異常によって体の不自由がうまくきかない子猫。新しい家族とともに、手術を乗り越えやんちゃな姿を見せる。

染色体異常によって体の不自由がうまくきかない子猫。新しい家族とともに、手術を乗り越えやんちゃな姿を見せる。

猫の「バギー」は、生後8週間のときに「Cats Protection Belfast Adoption Center(北アイルランドにあるシェルター)」に保護されました。

2匹のきょうだい猫もいっしょでしたが、みんな体は小さく、5週間程度のサイズでした。

ボランティアスタッフのクレア・ハーパーさんが話します。

「3匹とも栄養失調で、体中にノミなど寄生虫がついていてひどい状態でした。猫たちが無事に健康を取り戻せるかは誰にもわからず、中でもバギーが一番深刻でした」

スタッフたちが猫たちのために尽力し、なんとか3匹とも厳しい状況を乗り越えました。

3匹は染色体異常を伴って生まれてきました。

特にバギーの体にはその影響が顕著に現れており、あごがゆがんでいてうまく口を開けることができず、通常よりも大きい目を持っています。他にも隠れた健康異常がある可能性もあります。

クレアさんが月齢3か月になったバギーに会ったとき、とても愛おしい気持ちになりました。

出会った瞬間から心の中に入り込んできたのです。その1か月後、獣医の診察によりバギーのひざの骨がずれていることもわかりました。

「ひざの手術の前にレントゲンを撮ってもらうと、実はもっと深刻な状態であることが判明しました。結果を聞いて、本当にショックでした。お尻も含めて後ろ足にある関節がことごとく変形していて、手術が不可能だというのです。獣医には、1才までに安楽死させたほうが良いと告げられました。状態は悪くなる一方で、やがて歩くことすらできなくなり、苦しい生活が待っていると予想されるからです」

クレアさんが言います。

「この診断結果によって、バギーへの愛はさらに大きくなりました。この子を我が家に迎えようという意思が固まったのです。たとえ長く生きられないとしても、何か月かの間だけでも愛情あふれる生活をさせてあげたいと思ったからです。」

そして、その後。

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