「ノミがいるからもう要らない」と獣医に安楽死を申し出、数日後には別の猫を飼う飼い主。獣医がとった行動とは。

「ノミがいるからもう要らない」と獣医に安楽死を申し出、数日後には別の猫を飼う飼い主。獣医がとった行動とは。

ペットが病気になればどんなことをしても助けてやりたいと願う飼い主は、家族同様に日々愛情を注いで世話をしていることでしょう。

しかし、ある一家は獣医に「ノミがいるからもう要らない」と飼い猫の安楽死を願い出たのです。

今から1か月ほど前、英ブリストルのキングスウッドにある獣医院「Fernlea Vet」に、1匹の猫を連れて「ノミがいるからもうこの猫を飼いたくない。安楽死させてほしい」と言ってきた飼い主の言葉に獣医は驚愕しました。

黒猫のシーザー(3歳)の飼い主は、獣医がノミ治療をする選択肢があることを説明しようとしても耳を傾けず「考えておく」と言い、その時は猫を連れて帰ったといいます。

ブリストルのステイプル・ヒルにある猫の救済・保護をしている慈善団体「Bristol&Wales Cat Rescue」創設者のマーガレット・ブリッタンさんはこう話します。

「ノミ治療は通常、毎月6ポンド(約900円)ほどの費用がかかりますが、猫の安楽死には70ポンド(約10,500円)かかります。獣医は飼い主の言葉に驚いて我々に連絡をしてきたので引き取りました。獣医院は、シーザーが無事であるかどうかを確認するために毎日飼い主に電話をして、シーザーを獣医院に連れて来るように説得していました。その飼い主は4日後にシーザーを連れてきましたが、すでに代わりの猫を飼っていたようです。まだ3歳の猫を、ノミを言い訳に安楽死させるなんて酷すぎます。まるでペットを洗濯機などの電化製品のように、気に入らなければ排除して新しいのに替えるという人がいます。我々はこれまで何度もそのような飼い主を見てきました。このような人たちはいったい何を考えているのかと、もう怒る気さえ起こらず諦めの心境です。」

そして、その後のシーザーは。

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