寒い時期に起こりやすい犬の病気やケガや事故まとめと応急処置

寒い時期に起こりやすい犬の病気やケガや事故まとめと応急処置

冬のこの時期は、クリスマス・年末年始・お正月と様々な行事で楽しく賑やかになる日が増えるでしょう。

しかし犬にとって冬は、暖房器具、散歩時の路面凍結など様々な危険がいっぱいです。

今回はそんな楽しい時期に起こりやすい犬の病気・ケガ・事故を起こりやすい順にまとめてみました。

誤飲・誤食

起こりやすい理由

・つまみ食い、拾い食いが増える

外出先で落ちているものを食べてしまったり、忘年会や新年会などの来客が串付きの焼き鳥や、ネギを中毒物質と知らずに与えてしまう事も多いので気をつけましょう。

いざという時の応急処置

・飲みこんだものによっては吐かせる事も

誤食をしたおそれがある時は、一見大丈夫そうでもあとから中毒症状が出る場合もあるので、病院に電話をして、どうしたらいいか指示をあおぎましょう。何を飲みこんだかわかっている時は、獣医師の指示のもと吐かせる事もあります。

ストレスによる体調不良

起こりやすい理由

・慣れない場所に出かけたり来客が多くてストレスが増える

普段あまり合わない親戚と会ったり、外出をして慣れない環境に置かれることが多い年末年始。いつもの生活が乱され、緊張する事も多く、ストレスから下痢や食欲不振など、体調を崩す事もあります。

いざという時の応急処置

・散歩や好きなおやつで犬の心を満たす

食欲不振、下痢、怒りやすくなる、元気がなくなる、体を舐め続けるなどしていたら、ストレスが溜まっているサイン。散歩で体を動かしたり、一緒に遊んだりしてストレスを減らしてあげてください。それでももし回復しなければ獣医さんに相談してください。

やけど

起こりやすい理由

・暖かい場所が心地よく動かないのでやけどする

犬は暖かい場所が好きです。ヒーターの前で毛が熱くなっているのに、気持ちがいいあまり寝ぼけて低温やけどをしたり、ストーブへの接触や、ストーブの上のヤカンの熱湯をかぶったりしてやけどする事があります。

いざという時の応急処置

・とにかく冷やす。広範囲ならすぐに病院へ

犬は体の半分以上がやけどすると死亡する危険があります。熱湯をかぶるなど、広範囲にやけどをした場合はすぐに病院へ。そのほかは水や氷で冷やして様子をみてください。夜中の場合は朝になるのを待って病院へ行きましょう。

低体温症

起こりやすい理由

・夕方以降のお留守番が増えるから

仕事が忙しくなり、帰宅が遅くなったり、忘年会や新年会で夜の外出や、時には朝帰りもしがちな年末年始。「犬は寒さに強い」と何も対策しないと留守番中に低体温症になることも。

いざという時の応急処置

・ぐったりしていたらドライヤーで温める

体が冷えぐったりしていたら、ドライヤーなどで体を温めましょう。ただし、ドライヤーを近づけすぎるとやけどしますので十分に気をつけましょう。10分たってもぐったりしていたらすぐに病院へ。

ウイルス感染症

起こりやすい理由

・ウイルスが活発になりやすい季節だから

年末年始は気温が低く、乾燥しているので、ウイルスが活発になり、感染力が強まります。病気への抵抗力が低い子犬やシニア犬、持病を患っている犬は感染しないよう注意が必要です。

いざという時の応急処置

・元気がなく耳が異様に熱ければウイルス感染の疑いが

ウイルスによっては、緊急で処置が必要の場合があります。感染が疑わしいときは病院へ電話を。高熱が出ると耳の内側が異様に熱くなるので、普段の温度を覚えておきましょう。

おしっこの病気

起こりやすい理由

・寒さにより飲水量とおしっこの量が減るから

寒いと水を飲む量が減り、おしっこの回数が減少。尿が体内にとどまる時間が増えることで尿の病気になりやすくなると言われています。

いざという時の応急処置

・1日以上おしっこが出なければ病院へ

怖いのは尿素が体に残ってしまう尿毒症です。おしっこが溜まってしまっているはずなのに、しようとしても出ない様子が見られたら、何らかの病気の可能性があるので病院で診察してください。

皮膚のトラブル

起こりやすい理由

・乾燥や過度の暖房が皮膚に悪影響を及ぼす

乾燥によるかゆみで、皮膚を過剰にかいてしまいがち。また、室内を真夏並みの高温多湿にしているとストレスで皮膚のバリア機能が低下し、外耳炎や脂漏症など、さまざまな皮膚病が発生し悪化します。

いざという時の応急処置

・よるグッスリ眠れているならひとまず様子をみる

脱毛があったり、かゆがっていても、夜眠れるのなら 緊急ではありません。一晩様子を見ても大丈夫でしょう。悪化しているようなら、後日病院へ連れて行きましょう。

転倒によるケガ

起こりやすい理由

・地面が凍結し滑りやすくなるから

冬の時期は、凍結した地面に足を滑らせて転倒する危険が多くあります。足腰が弱くなっているシニア犬は、踏ん張りがきかず転びやすいので要注意。転び方によっては靭帯損傷(じんたいそんしょう)などの大きなケガになる可能性も。

いざという時の応急処置

・痛がったりかばって歩いていたら、抱っこで病院へ

転倒前と歩き方が同じなら、ひとまずは大丈夫でしょう。異変があったら抱っこして、歩かせないようにして病院へ行きましょう。

こたつの中での熱中症

起こりやすい理由

・こたつから出られなくなり熱中症になってしまう

家族団らんの場となるこたつ。でも、犬がこたつの中に入り込んで出られなくなり、熱中症になることがよくあります。とくに小型犬は、飼い主さんの気付かぬ間に入っていることがあるので要注意です。

いざという時の応急処置

・ぐったりしていたら一刻を争います。すぐに体を冷やして

こたつの中でぐったりしているのを見つけたら、緊急事態です。浴室に連れて行きシャワーの水で全身を冷やしつつ、病院に連絡を。もし回復したように見えても、念のため病院で受診しましょう。

心臓病

起こりやすい理由

・寒いと血管が縮まり心臓に負担がかかりやすい

寒いと、体に「ギュッ」と力が入り、全身の血管が縮まります。その影響で血管んを通して身体中に血を送っているポンプ役の心臓に負担がかかり、心臓に持病のある犬は悪化しやすくなります。

いざという時の応急処置

・呼吸を荒くして動かなくなったら体を温める

呼吸が荒く、動かなくなったら体を温めてあげましょう。一時的に症状が楽になります。暖房をつける、カイロをあてるなどの処置をしてから病院で受診を。散歩中なら心拍数が遅くなるよう、体をゆっくり撫でてあげてください。

いかがでしょうか?

いろんな行事で楽しい冬ですが、犬にとっては危険が多いので、飼い主さんが愛犬のことをちゃんと観察し、少しの異変も見逃さないようにしてあげると犬も安心ですね。

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