老犬の関節、骨、筋肉の衰えの予防と対策

老犬の関節、骨、筋肉の衰えの予防と対策

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筋肉は使わなければ、どんどん萎縮していきます。

筋肉が衰えると関節が支えられなくなり、関節にかかる負担が増えますので、元気なうちはできるだけ運動をさせて、筋力を維持するようにしてください。

筋力の維持には、日常的に自力で歩かせる事が重要です。

 

お散歩の時は、平坦なアスファルトの上だけでなく、起伏のある場所(ゆるやかな階段など)や、ちょっとした障害物のある未舗装の場所を選ぶといいでしょう。

公園や車止めのジズザクに歩かせると、普段あまり使わない筋肉を伸縮させられます。

 

また、狭いところに追い込んで後ろ向きに歩かせたりするのも、普段とは異なる刺激を与えるという点で効果的です。

ただこのとき、いぬが無理に身をよじってUターンしようとすると、背骨を痛める可能性があるので注意してください。

お散歩は、やたらに長い距離を歩かせたり、激しく走らせたりする必要はありません。

 

老犬に若い時と同じ強度の運動をさせては、骨や関節に負担がかかりすぎて逆効果す。

変化に富んだ歩き方をさせる事で、全身の筋肉にまんべんなく刺激を与えられればいいのです。

すでに関節の病気を発症している時は、無理に運動させてはいけません。

 

いよいよ歩く事も出来なくなったらどうすればいい?

 

後足が弱くなって、一見歩けなくなったように見えても歩行補助具を使えばまだ歩けることもあります。

歩行補助具は、下半身にベルトをかけて人力で持ち上げるものですが、飼い主はギリギリまであきらめずに、いぬ自身が自分の意志で歩く生活を維持してください。

 

ただし、持ち上げる人の腕力にも限界があるので、この方法は中型犬までに限られます。

関節痛がある場合は、消炎剤やグルコサミン製剤など、関節の潤滑をよくするサプリメントを使用すると多少緩和できます。

寒い時は患部を温めるのも効果的です。

 

おすすめなのは、ジップロックなどの袋にお湯を入れて湯たんぽ作り、ひざの上に乗せて温める方法です。

ひざを温めながら同時に四肢を伸ばしたり曲げたりして筋肉と骨に刺激を与えると、萎縮をより遅くできます。

なお、使い捨てカイロは低温ヤケドや誤食の危険もあるので使わないようにしましょう。

 

 

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