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「骨折」はいぬのケガの中でもやっかいなトラブルの1つです。
人なら、おとなしくしていればくっつくような単純な骨折でも、いぬはおとなしくしないからです。
骨折した部分を動かさなければ1ヶ月程度で癒合するものが、何ヶ月もかかってしまうこともよくります。
これを「骨癒合不全」と言います。
骨折の原因で多いのは、「抱いていて落とした」というケースです。
特に「抱っこが嫌いで暴れるいぬ」と「いぬをうまく抱えられない子供」のセットが危険です。
いぬが上へ上へともがいたあげくに子供の肩を超えて、背中側に落ちるのが多いです。
子供に「抱っこしないで」と言っても言う事を聞かなければ、座って抱っこするように言いきませましょう。
子供が座った高さからの落下であれば、骨折するケースは減ります。
また子供が抱えきれなくなったら、床に1度おろして、やり直せばいいのです。
次に多いのは、いぬが階段から落ちたり、外で交通事故にあったりするケースです。
これについては前途しましたので、しっかり危機管理して頂きたいところです。
ひとよりもがっちり固定しなければいけない
骨折は折れても骨の位置が変わっていない場合と、骨の位置がずれてしまている場合があります。
骨の位置が変わっていなければ、そのままギプスで固定するなどして動かさないようにし、「自然癒合(自然にくっつく事)」を待ちます。
骨の固定方法は色々あり、骨折の状況によって最適な手段を選択します。
しかし骨の位置がずれてしまっている場合は、正しい位置に戻して固定する必要があります。
しかも骨の周囲の筋肉には常に張力(引っ張る力)がかかっているので、単純にずれを戻しただけでは、正しい位置を維持できない事が多々あります。
こうした場合は、人の骨折整復手術と同じように、ピンを入れたり、ワイヤーやボルト、プレートで固定したりといった方法がとられます。
しかしこれらは金属製なので、小さいものだと力に負けて曲がってしまったり、大きなものでも手術後に運動をされたりすると、金属疲労で破断します。
人は、「放っておいてもずれない程度の最低限の固定」でよいのですが、いぬは「本人がちょっとぐらい暴れてもずれない、折れない頑丈な固定」を必要とするのです。
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