愛犬の様々なトラブル

愛犬の様々なトラブル

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いぬは様々なシグナルを出して飼い主にアピールしています。
代表的なものを紹介していきましょう。

 

体をかく

いぬが体をかく場合、皮膚炎があれが原因を調べて治療しますが、外見上は特に以上が見当たらないのに、やたらかゆみを訴えている場合があります。

 

皮膚炎もないのに、体の特定の部分をひたすら舐めたり、かじったりして毛がすり切れ、皮膚が赤くなるのですが、かゆいから舐めているのではなく、舐めすぎて皮膚が損傷してかゆいのです。

 

この場合は、首の周りにつけるエリザベスカラー物理的に強制保護すると治っていきます。

このような症状は、ストレスが原因かもしれません。

 

気分を落ち着かせる為に、延々と四肢を舐めるいぬや、舐めていると飼い主が止めにくるので、かまってもらう為にわざと舐めるいぬもいます。

 

炎症がない、軽いのに異常にかゆがる場合は、情緒面でなにか問題がないか考えてください。

 

なおストレスは、もともと存在する小さな皮膚炎を悪化させる要因でもあります。

 

 

お腹が張ってきた

単純に肥満ならまだマシなのですが(本当は肥満もダメです)、背中はゴツゴツしているのに、お腹だけパンパンに張ってくる事があります。

 

これは、栄養障害や循環障害による腹水貯留(お腹に水がたまる事)や、子宮蓄膿症、内蔵由来の大型腫瘍、異常な宿便などが考えられます。
やっかいなことにこの症状は、原因となっている病気が相当進行してから出てきます。

 

この症状にあわせて、呼吸が苦しくなったり、摂食量が落ちたりして、ようやく飼い主が「なにかおかしい」と、病院につれてくるケースがほとんどです。

 

特に毛が長くてモコモコの犬種の場合、お腹の出っ張りを見落としがちですので、見た目だけでなく、正常な時からまめにお腹を触って感触を覚えておきましょう。
腹水の場合は、肉が詰まっている肥満と異なり、軽く叩くと「タプン、タプン」と波をうつ感触があります。

 

また、前肢をもって立たせると、ふくらみがより下腹部にかたよる事もあります。
明らかにお腹が張っているのに放置すると、ほとんどの場合、数週間〜数ヶ月で死に至ります。

 

すぐに獣医の診察を受けましょう。

 

 

多飲多尿

多量に秒が出てしまう原因は、肝臓機能の低下、子宮蓄膿症、ホルモンの異常、糖尿病、電解質の異常などが考えられます。

 

すべてに共通するのは、飼い主が飲む水の量を制限してしまうと、すぐに脱水を起こして死に繋がるという点です。

 

ですから与える水を制限する事は絶対にしてはいけません。
なお、多飲多尿に気がついたら、動物病院に行く前に「自由に飲ませたらどのくらい飲むのか」を、先に量る事をお勧めします(必ず聞かれると思います)。

 

面倒かもしれませんが、水を与える時と回収するとき、キッチン用の計りで、飲み水の器の重さを量るなどすればOKです。
ちなみに、治療の効果がどの程度でているのか見るために、飲み水の量の変化を観察してもらう事があります。

 

多飲多尿は、症状がジワジワと進行する事が多く、よほど注意していないと見逃します。
ときどきは、いぬがどれくらいの量の水を飲むのか確認しておきましょう。

 

世話係が決まっていれば飲水量の変化に気がつきやすいのですが、家族が交代で水を与えていると見落としがちなので要注意です。

 

 

においのあれこれ

動物は獣臭がするものです。もちろんいぬもそうです。
体臭の変化は、皮膚のコンディションを知る有効なシグナルです。

 

飼い主は、こまめに耳や体全体に顔をうずめて、においをかいでください。
目では見落としがちな皮膚のトラブルを、においで発見する事はよくあります。

 

耳、足の先、肛門付近は、もともとニオイが濃いところで、同時に炎症が多いところなのでよく見ておきましょう。
獣臭がきつくなる変化はほとんどの場合、初期の皮膚炎を示しています。

 

例えば、細菌感染症の膀胱炎は、繁殖した細菌のせいで薬っぽい妙なニオイがします。
くれぐれも、いぬの獣臭を消そうと必要以上に洗ったり、香水をつけるのはやめてください。

 

このような行為は、いぬの負担になるだけです。洗い過ぎは皮膚炎とストレスのもとです。

また、いぬの嗅覚は桁違いに人間よりすぐれているうえ、「よいにおい」の感覚も人といぬでは全く違います。

 

 

いぬと飼い主との間に毎日スキンシップがあれば、少しの変化も飼い主は見逃す事はないでしょう。
忙しいからと言ってスキンシップを怠る事なく、少しの時間でも毎日愛犬とスキンシップをとってあげてください。

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