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ドラッグの密輸を成功させるためであれば、生き物の命などただの道具に過ぎないとも取れる残忍な男のニュースがアメリカから届いた。
男は獣医であるにもかかわらず動物の命を救うという使命を忘れ、ドラッグ取引のために仔犬の命を危険にさらす行為を繰り返していた。
米ニューヨーク市ブルックリンの連邦裁判所で今月1日、ヘロインの密輸に関わったとして獣医のアンドレス・ロペス・エローサ(Andres Lopez Elorza、38)が出廷した。
エローサは2004年9月から2005年1月の間、コロンビア共和国を拠点とする麻薬組織に加担し、様々な手法を用いてアメリカ国内にヘロインを密輸していた。
その中で最も残忍な方法だったのが、生きた仔犬の腹部に液体ヘロインが入ったビニールパックを外科的手法で埋め込んで密輸するというものだった。
そして仔犬は米国に到着した後、ヘロインを取り出すために腹部を切開される。エローサは獣医としての腕を間違った方向に使ってしまったのだ。
海外メディアによると、2005年、コロンビアのメデジンにあるエローサのクリニックを警察が捜査した際に10頭の仔犬を発見し保護したそうだ。
うち3頭の腹部に計3キロのヘロインが埋め込まれていたという。
だがエローサは妻とともにスペインへ逃亡し、8年の間に2つの動物病院にて獣医として働いていた。
しかし2015年5月、ニューヨーク東部地区連邦地方裁判所(Eastern District of New York)が麻薬密輸容疑で仮逮捕令状を出し、エローサの米国への強制送還が承認されると、彼はサンタ・コンバの北西部の町に身を隠した。
そして、その後。
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