失明・骨折・流産と様々な苦難を乗り越え、少しずつ回復に向かう保護犬。その姿に胸が熱くなる。

失明・骨折・流産と様々な苦難を乗り越え、少しずつ回復に向かう保護犬。その姿に胸が熱くなる。

山の中で発見された妊娠中の犬は、背中を曲げながら前脚を引きずっていました。全身にかなりの痛みが走っていたのでしょう、落ち着かない様子で犬は泣いていました。

「ルナ」と名付けられた保護犬は、イギリスの動物医療チーム『Viktor Larkhill(ビクトル・ラークヒル)』に運び込まれます。

すぐに診察が始まりましたが、ルナのお腹の赤ちゃんは施設に着いたときには全頭亡くなってしまったのです。

それだけでも辛いことなのに、ルナの前脚は折れて目も見えていないことが判明します。さらには重度の感染症・リーシュマニア症と急性腎不全を患っていることもわかりました。

リーシュマニア症は、サシチョウバエに刺されることが原因で感染し、下痢や嘔吐、リンパ節の腫れなどを引き起こす病気です。

失明、骨折、流産の三重苦に加え、病気で苦しむ犬をなんとか助けたいと医療チームは全力で動き出します。

骨折した前脚の皮膚は炎症を起こし、ただれていました。医療チームはルナに全身麻酔を施したのち、前脚の手術に着手します。

折れた骨同士がつながることは難しいと判断され、骨をサポートするイミテーションボーンズを埋め込む手法が採られました。

感染症や腎不全への治療も行われ、あとはルナの生きる力に祈るばかりです。

そして6週間に渡る治療とリハビリが根気よく続けられ、ルナの体に奇跡が起こります。歩けなかったルナは、再び歩く喜びを取り戻すことができたのです。

その様子がこちら。

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