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家族のように大切にしていた愛犬がぷっつりと姿を消せば、当然飼い主は懸命にその行方を探すだろう。このほど10年前に姿を消してしまった犬が、飼い主のもとへ戻るというまさに奇跡のニュースが米ペンシルベニア州から届いた。
2008年、ペンシルベニア州ワシントン・タウンシップに暮らすデブラ・スールヴェルドさんは、自宅前で子供たちと遊んでいた1歳のラブラドールのミックス犬「アビー」がいなくなってしまったことを知り、懸命に行方を探した。
しかしアビーは見つからず、何年も戻ってこない。
一家は「アビーはどこかで命が尽きてしまったのだろう」と思い、捜索を打ち切っていた。
ところが2018年1月27日、デブラさんは同州ニューケンジントンにある動物保護施設「Animal Protectors of Allegheny Valley(アラゲイニー・バレーの動物保護団体)」から電話を貰った。
「お宅の犬を預かっています」という連絡に、デブラさんは何かの間違いだと思ったそうだ。
というのも、現在飼っている2匹の犬はちゃんと自分の側にいる。しかしスタッフから「アビーという名前の犬です」と聞くなり、言葉を失った。
「その名前を聞いた時、何と言っていいかわかりませんでした。まさに『オーマイガー…』という心境でした。」
そして30日、デブラさんは施設にアビーを引き取りに行った。10年ぶりの再会である。
アビーは鼻の周りが白くなって老犬には珍しくない脂肪腫もあったが、健康状態は極めて良好だと施設のメディカルマネージャー、ジョディー・ベリスコさんは話した。
「アビーは1月27日の午後、施設に連れて来られました。健康状態から見て、どこかの家で長年飼われていたのでしょう。体調は良好で体重もちょうど良く、きちんと世話されていたようです。それにしても不思議です。ここ最近、アビーのような犬の行方不明の届け出はなかったんですよ。」
アビーは、デブラさんの家からおよそ13km離れた同州ローワー・バレルに住むジュディー・スピアリングさんの自宅玄関先でうろついていたところを発見された。
アビーはジュディーさんが与えようとした食べ物は欲しがらず、水をたくさん飲んだという。その後、ジュディーさんは警察に連絡。
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