先月8月29日、米カリフォルニア州フォンタナの警察署が市民から複数の連絡を受けました。その内容はなんと住宅街で犬と子豚が駆け回っているというものだったのです。
ありえない、と思いながらもとりあえず通報を受けた警官はその現場に駆け付けました。そしてその光景に思わず目を疑ったのです。
芝生の上でピットブルの「アポロ」と、子ブタの「グリズリー」が楽しそうにじゃれていたのです。
その警官も、駆けつけた直後は2匹の身元はわかりませんでした。
とはいえ犬と子ブタの仲睦まじい様子を見ているうちに、少なくとも2匹が唯一無二の大親友だという一点においては疑いの余地もないと判断。
応援がやってくると、ピットブルのほうは状況を察したらしく、すぐにおとなしく捕まりましたが、相棒の子ブタはすばしっこく逃げ回り、もはや警官との追いかけっこを楽しんでいるかのようだったそうです。
翻弄されっぱなしだった警官たちもついに子ブタを捕獲。
幸いなことに2匹は共にマイクロチップをつけていたため、子ブタはグリズリー、ピットブルはアポロという名で、飼い主は近所に住むミシェル・アビータという女性であることがわかりました。
さっそく警察はアビータさんに連絡。
そして、その後。
すると行方不明の2匹のことをひどく心配していた彼女は大喜びしました。
「誰かが門を開けたままで2匹とも出て行っちゃったんです。いつもなら庭にそのままいたんでしょうが、その日は冒険したい気分だったんだと思います」
もちろん脱走はほめられることではありませんが、とても仲がいい彼らのこと、家出も一緒にやってしまったのでしょう。
アビータさんはこう話します。
「この子たちは食べる時も寝るときも同じで、穴まで一緒に掘るんです。アポロが行くところにはいつもグリズリーがついていくんですよ」
のちにフォンタナ警察でもシェアされたこの一件は、グリズリーと友情を築いているアポロの姿が注目を集め、ピットブルのイメージが変わった人もいるといいます。
「悪名高いピットブルとブタが?って思うかもしれません。でもこの子たちは最高の仲良しペアなんですよ」
アビータさんはこう話します。
フォンタナ警察では、「近頃は子ブタもマイクロチップをつけています。大切なペットにはどうかマイクロチップをつけてください」と市民に呼び掛けているそうです。
参照元:thedodo