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耳の形の秘密
狼、ジャッカル、コヨーテ、ディンゴ、狐、野生犬など、野生の犬族の成犬はいずれも耳が立っています。
ですが、その子犬はどれも垂れ耳なのです。
ここで疑問なのが、セントバーナードなどの成犬になっても耳が垂れている犬種は、このこととは何か関係しているのでしょうか?
じつは、成犬になっても耳が垂れている犬種は人間によって作られた犬種なのです。
もともと犬は獲物を追跡したり、回収するなどの狩猟のための家畜として飼われていました。
交配するにしても、より能力のある犬が好ましいとされており、交配する過程で垂れ耳の子供が生まれても能力とは無関係なので気にする人はほとんどいませんでした。
しかし、耳の形は犬の外見に影響を与えます。
人間の顔を縁どる髪を思わせたり、成犬になっても子犬のような印象が与える長く垂れた耳に人々は魅力を感じるようになったのです。
そうした人々により、競って「新種」が作り出され、犬を外見でのみ評価する「愛犬家」が増えるとともに耳の形は大事な要素の一つになったのです。
犬のコミュニケーションの観点から言うと、立ち耳の方が垂れ耳よりもはっきりとした信号が送れます。
逆に垂れ耳の方は、傾け方などの変化が読み取りにくくなるため、犬同士であってもその信号を読み取りにくくなってしまいます。
これは品種改良によって犬の大切な意思伝達が目立ちにくくなったと言っても過言ではないのです。
愛くるしい姿に目を奪われてしまいますが、このような事もぜひ知って欲しいと思います(*’-‘*)♪
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