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キカと外出した際の記録映像を妻のシーマさんが確認すると、本当に街の人々はまったく視覚障がい者に気配りをしていないことが判ったのです。
小型カメラは、人々の無関心さや疎ましく扱う様子をしっかりと記録していました。
乗車拒否をし走り去るタクシー。彼が日々利用する地下鉄で席を譲ろうともせずに平気で座席にカバンを置いている人たち。
そして驚くべき事に、小型カメラの映像には盲導犬をカバンや傘で叩く人や蹴り飛ばしている人が何人も映し出されていました。
しかも、危険なエスカレーターに乗っているときに叩かれていたのです。
障がい者が誤った判断をしたり驚いたりするため、盲導犬はこうした恐怖や痛みを感じても吠えたり鳴かないように訓練されています。
しかしキカはエスカレーターにパテルさんを誘導するのを嫌がるようになってしまいました。
「街は恐ろしい場所です。誰かがあなたをトラファルガー広場の真ん中に置き、あなたを取り囲んで『帰り道を探してください』と言ったようなものです。
公共の交通機関で移動する際は、まるで恐怖に打ちのめされた子どものような気持になるんです。身の危険を察知することや構内アナウンスを聞き逃せないので、イヤホンで音楽さえ愉しめないんです」
パテルさんはこう話します。
パテルさんとキカはBBCロンドンのインタビューを受け、こうした問題を取り上げてくれた事に感謝し、弱者への意識を是非とも高めてほしいと伝えました。
ニュースやツイートを見た多くの人は、人間として盲導犬や弱者に対してもっとやさしい気持ちで接し思いやりを持つことが大切だと発信しています。
参照元:metro
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