保護施設前に捨てられた猫たち 代理母でありながらも子猫を守るためにその場を離れなかった母猫の愛情

保護施設前に捨てられた猫たち 代理母でありながらも子猫を守るためにその場を離れなかった母猫の愛情

アラバマ州にあるアニマルレスキュー(猫保護施設)のドアの前に、2段に積み上げられたダンボール箱が見つかりました。

箱には複数の空気穴が開けられていて、フタはテープで緩く巻かれているだけでした。ダンボールを発見したレスキューで働くモリスさんが予想した通り、中には猫が入っていました。

出てきたのは母猫と2匹の5週齢のオレンジ色の子猫たちでした。

しかし、もう一つの箱は空っぽでした。モリスさんは別の猫が閉じ込められていると思っていましたが、どうやら逃げ出したようです。

レスキューチームは近くの駐車場の周りに猫が走っている姿を目撃。3人のボランティアチームが捕まえようとしました。車のエンジンの中にいるところを発見、保護しようとしましたが逃げられてしまいました。その後、猫の姿は見られなくなったそうです。

レスキューチームは逃げてしまった猫を探しながら、保護した3匹のケアを行いました。モリスさんは母猫を「キャロライン」、子猫たちは「Shilo」「Neil」と名付けました。

3匹にはケージを用意し、今は安全に過ごすことが出来ています。ShiloとNeilはキャロラインから授乳中でしたが、モリスさんはキャロラインについてあることに気がつきます。なんと彼女は妊娠していたのです。2匹を出産後、すぐに妊娠したと考えられていました。

しかし、レスキュースタッフたちをとても驚かせる出来事が。数日後、キャロラインは4匹の子猫を産んだのです。モリスさんは逆算をし、キャロラインがオレンジの子猫たちの母親であることは不可能だと気付きました。つまりキャロラインは2匹にとって代理母だったのです。

キャロラインはダンボール箱が逃げることも可能でしたが、ShiloとNeilの2匹を守るために残ったのだと考えられます。

「彼女が逃げずに赤ちゃんを守ってくれたことにとても感謝しています。」とモリスさんは話しました。そして、キャロラインの産んだ4匹の子猫たちも順調に成長しているそうです。

今回のような、保護施設前に猫たちが捨てられるケースは後を絶たないといいます。過去5年間で、少なくともモリスさんは15回は経験しているそうです。

「幸い、私たちが発見できているので無事でしたが、発見が遅れることで猫たちの命の危険も考えられます。」とモリスさんは語ります。人間の身勝手な行為で悲しい思いをする動物たちがいなくなることを切に願います。

– 出典 – thedodo

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