人間の欲によって過剰繁殖され生み出された盲目の2匹の犬。寄り添い助け合う姿に胸が締め付けられる

人間の欲によって過剰繁殖され生み出された盲目の2匹の犬。寄り添い助け合う姿に胸が締め付けられる

オーストラリアンシェパードの「マイス」とグレートデンの「ケラー」はお互いに目が見えないばかりか、耳も聞こえません。

お互いが自分と同じ境遇にあるとすぐにわかったのか、彼らは初めて会ったその日からすぐに唯一無二の親友になったのです。

この2匹の犬たちは、遺伝性疾患で目に異常が出ていると考えられています。遺伝性疾患の多くは、オーバーブリードと呼ばれる過剰繁殖が原因と言われています。

インブリード(近親繁殖)を繰り返した結果、遺伝子に疾患が出やすくなり、目への疾患という形でこの2匹の犬たちの前に現れてしまったのです。

良心的なブリーダーがたくさんいる中で、悪質なブリーダーによるインブリードも後を絶たず、できるだけたくさんの子犬達を「生産」しようと躍起になるブリーダーもたくさんいます。

2匹の犬達は別々の場所で生まれ、マイスは生後4週間で売り出されました。マイスを購入した元飼い主は徐々にマイスの目の以上に気がつき、マイスをソーシャルメディア上で売り出します。

ブリーダーは、元飼い主にマイスの目の異常を説明していなかったのです。

苛酷な運命のせいで、飼い主を失ってしまったマイスは、幸い障害のある犬達のお世話をしているウッドワードさんという女性の目に留まり、マイスは元の飼い主からレスキューされることになりました。

ケラーも同じような環境で育ちました。

ケラーは目に疾患があることが理由でブリーダーから「売れない」と判断され、同じくうっどわさんの元へとやってきます。

マイスがウッドワードさんの家に来た時、ケラーは「僕がなんでも教えてあげるよ!」と言わんばかりに、様々なことをマイスに教えていきました。

それから2匹は親友となり、深い絆で結ばれることになったのです。

人間の欲によって犬たちが苦しむことは決して許されることではありません。ペット産業の裏で広がる闇がなくなることを願っています。

参照元:thedodo

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