盲導犬以外の犬の入店を禁止しているスーパーや、店舗は多いと思いますが、他の動物はどうなのでしょうか。
スーパーの入り口に「羊の入店禁止」となかったためペットの羊を連れて入店した男性がスタッフに出て行くように指示され、口論となりました。
7月17日、アントリム州ポートラッシュにあるディスカウントスーパーマーケット「Lidl」に、ペットの羊「チョップス」の大好物であるダイジェスティブビスケットを買いに立ち寄ったアンドリュー・ダンリーヴィーさんは、店内でスタッフから出て行くように指示されました。
アルスター大学でビジネスを学ぶアンドリューさんが店内にチョップスを連れて入ると、他の客が笑みを見せるなど特に問題を感じた様子はありませんでした。
アンドリューさんはこう語ります。
「私はチョップスをバーや店などどこにでも連れて行きます。行く先々でみんなに可愛がられているし、これまで問題があったことはありません。つい先日も診療所に連れて行ったのですが、待合室まで医師がチョップスを見に来たほどです」
しかし、その日は違ったのです。
スーパーの女性スタッフがやって来てアンドリューさんに羊を連れて出て行くように指示をしました。
アンドリューさんは喧嘩腰になり「店の入り口には犬の入店禁止のサインがあるけど、羊のポリシーはどうなのか」と尋ねたところ、スタッフは「そんなものはない」と答えたといいます。
そこへ別のスタッフが来てチョップスの頭を掴んだため、アンドリューさんはますます不快になりました。
「『店に置いてある商品を羊が食べてしまう』とスタッフは言ったけど、チョップスはそんなことはしません。だから私はつい怒鳴ってしまったんです。店に立ち寄る前に数缶ビールを飲んでいたこともあったし、チョップスが傷つけられるのが我慢ならなかったので、つい強い口調になってしまいました。そうしたらスタッフは無理やり私とチョップスを店の外へ連れ出したのです。」
アンドリューさんは数人のスタッフから地面に押さえつけられました。
そしてその後、警察を巻き込むことに。
誰かがチョップスが逃げないようにとリーシュで繋いでくれたようですが、飼い主が目の前でされている行為を心配したのか、チョップスは「メェメェ」と鳴いていたといいます。
この出来事は目撃者によってSNSに投稿され数時間後には拡散、アンドリューさんは自宅にやってきた警察官に暴行容疑で逮捕されました。
後にアンドリューさんはこう話しました。
「どうやって警察が私の住所を知ったのかはわかりませんが、まぁこの町で羊をペットに飼っているといえば私ぐらいでしょうから、見つけるのにさほど苦労はなかったのでしょう」
事情聴取を受けたアンドリューさんは拘束されることはなかったものの、警察から北アイルランド全てのリドルへの入店と店のスタッフに話しかけることを禁じられました。
「私とチョップスがスタッフから受けた対応に苦情を訴えることさえできませんでした」
アンドリューさんは不満そうに話します。
アンドリューさんは、仔猫たちの引き取り先を探しに足を運んだ農場でまだ小さかったチョップスに出会い、数週間預かるつもりだったそうですが、愛情が湧き「この先、この羊は市場へ送られることになるかもしれない」と心配になり飼い続けることにしたそうです。
「チョップスは哺乳瓶でミルクを飲ませて育てたんです。家族は羊を引き取ったことにあまりいい顔をしませんでしたが、だんだん可愛がるようになりました。チョップスは他のペットとも仲がいいんですよ」
こう明かすアンドリューさんは、犬7頭をはじめシェトランドポニーやフトアゴヒゲトカゲ、コンゴウインコなど20種類ものペットを飼っています。
参照元:metro