2008年11月4日、北京市郊外でブタを飼育する“至って普通の農場”が、実はアートビジネスに従事する「芸術農場」であると紹介された。
ここで飼育されている12頭のブタの体表には、人物や動物、神話のストーリーなどさまざまな図案が彫られている。
これら刺青を施したブタは「アート作品」として海外のコレクターやギャラリーに人気なのだという。
農場には週3回、まるで断末魔のようなブタの叫び声が響く。刺青の何たるかも知らないブタたちの、恐怖の叫び声だ。担当の彫り師は3人。専門医が全身麻酔を施した生後1〜2か月のブタに、人間と同様の要領で図案を彫りこんでいく。時に、麻酔を切らしたブタたちがパニックのあまり暴れたり、金切り声を上げたりするが、何度も続けるうちに次第に慣れるのだという。
1年ほど育て、体ごと図案も大きく成長したブタらは、皮を剥いで「美術品」となる。
そして、販売されていくブタたち。
「芸術農場」のマネージャー・夏潔(シア・ジエ)さんによると、ここは04年にベルギー人オーナーが設立した農場で、「作品」は海外のコレクターやギャラリーが1点あたり70万〜100万元(約1050〜1500万円)の高額で購入していく。
それに反して、残った肉は500g当たり3元(約45円)という破格値で近所の農民らに売るのだという。これは果たして、アートと言えるのか?はたまた、単なる金儲けではないか?また、動物愛護の点からはどうだろうか?さまざまな物議を呼びそうである。(翻訳・編集/愛玉)
参照元:recordchina