サーカスの犬が「パンダ風」に染められてショーに出演していることをイタリア人は許しませんでした。
イタリアのミラノに近いブレシアで、イタリア国内を巡業しているサーカスの一座について、犬を子供のパンダに見せる目的で毛を白黒に染めていたとして森林警備隊の捜査が入り、罰金刑となったことが伝えられました。
中国のペットショップでは、前にトリマーによって毛を白黒に染められ「パンダドッグ」として販売されて人気となっていましたが、国民性の違いかイタリアの人たちは「私たちはそういうことを善しとしない」と不快感をあらわにしました。
この情報を聞きつけた森林警備隊は獣医を伴って現場に駆けつけ、体と顔にパンダの特徴である白と黒の模様に染められた2匹のチャウチャウ犬を発見しました。
そして、この犬が相当ストレスを与えられていたことが判明したのです。
健康は確認されたものの、犬はカメラのフラッシュを大変嫌がっており、スポットライトが強く当たるショーでも相当のストレスを感じていたと考えられます。
こうした行為は、動物虐待に相当するとして罰金刑を言い渡されたサーカスの一座は、この犬についに「ハンガリーから輸入し、現在生後6か月」と説明。
しかし、獣医の診察によるとそれよりもかなり幼いことが判明。書類も偽造されている可能性も高いとして、さらなる取り調べが続いているそうです。
参照元:theguardian