増えているいぬのがん

増えているいぬのがん

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老犬の診察中、どこかにコブの1つを抱えている事などはめずらしくありません。

 
ひと口にがんと言っても様々で、治療法や生存率も異なります。
愛犬が、がんになったらどうすればいいのでしょうか?
 
1つ申し上げたのは「すぐに諦めないでほしい」ということです。
飼い主の方の中には「がんじゃ、もう助からないから…」と言う方もいますが、それはちょっと早計です。
 
家族の一員として長年一緒に暮らしてきた愛犬に対して、いきなり「完治」か「死」かの2つに1つではあんまりだと思います。
 
 
もちろん、がんが完治するのがベストです。
しかし、がんをうまくコントロールしながら愛犬の体調を良好に保ち、がんで命を落とさないまま別の原因で死を迎えられる事もあります。
 
完治しなくても、適切な治療で大幅に延命できる事もあるのです。
これは、がんに「判定勝ち」したともいえます。
 

また「長い闘病の果てに苦しんで命を落とす」イメージをもつ方もいるかもしれませんが、人とは異なり<strong>いぬの抗がん剤治療にさほど苦痛はありません</strong>(副作用による白血球の減少と、それにともなう2次感染などの危険はありますが)。
 
 
また、がんが全身に転移して手の施しようがない場合でも痛み止めで苦痛をコントロール出来ます。
 
 
完治しないがんにかかった愛犬にどう向き合うかは、飼い主の考え方次第なので、絶対に正しい答えはありませんが、あきらめが早いのは考えものではないでしょうか?

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