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協調心と言われてもパッとは何も思い浮かばないかと思いますが、簡単に言えば「協力」と「調和」、共に寄り添って生きる「心」ではないでしょうか。
犬をペットとして飼う場合、本来ならば犬は人間ととても相性の良い動物なので、飼い主のことをよく理解し、飼い主に寄り添って生きていくことができます。
しかし「人間とはコンタクトを取らず、野放しの状態」にしておけば、人間と相性のよい犬であっても3週間もしない内に野生の精神状態になってしまいます。
人間と接点を持てない犬は、半ば強制的に自分の力だけで生きていかなければならなくなります。
頼れるのは自分自身のみで、そんな環境で生きている犬にとっては「協調心」は理解することができないことです。
しかし、このような場合、協調心が無いということは、つまりは自立している証みたいなものであり、そのような犬にとっては人間と寄り添って生きることへのメリットはゼロに等しいと言えます。
日本以外の国で言えば、このような人間との接点を持たない「いわば野良犬」が多く存在する国もあります。
このような国に存在する犬は、人間の都市でうまく住居を探しながら暮らしています。
そのような犬は半野生の動物であり、犬の協調心とは?などと論する者もおらずに、それでも犬たちは生きています。
日本ではどうでしょう。
犬と一緒に暮らしてはいるものの、しつけに手を取られ散歩に行けばリードを引っ張ることにストレスを感じている飼い主もいるかもしれません。
多くの先進国では人間が犬と一緒に暮らすことを望み、そのような環境を自ら作っています。
そのような環境の中で犬と人間がうまくやっていくためには、何かしらの「絆」が必要になります。
同じ空間を共にすることで、ともに同じ場所に存在している「一体感」のようなものを培うことができます。
この「一体感のようなもの」が、実は協調心を育むためのお膳立てになるのです。
しかし、お膳立てはあくまでもお膳立てにしかならず、一体感を培うだけでは犬に協調心をもたらすことはできません。
協調心とは一体感(所属感)という土台があり、その上でさらに飼い主である人間が努力をして犬に「悟らせるもの」と考えるのが妥当なのではないでしょうか。
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