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飼育放棄され死臭を漂わせて彷徨っていた盲目の犬。SNSの投稿を目にしたトリマーが奇跡の変身を遂げさせる。

飼育放棄され死臭を漂わせて彷徨っていた盲目の犬。SNSの投稿を目にしたトリマーが奇跡の変身を遂げさせる。

10月11日の深夜、フロリダ州セミノール郡オビエドでペット美容室「BGE Grooming」を経営するトリマーのカーリー・ファリャさんは、仕事を終えくつろいでいる時にFacebookで、ある投稿を目にしました。

迷い犬のアカウントに投稿された内容は、1匹の犬が混雑した路上脇で彷徨っており今にも車に轢かれそうな状態だったため保護されたが、保護した人物はその夜は犬の面倒を見ることができず他に預かってくれる人物を探しているというものでした。

カーリーさんは投稿されていた写真から、犬が命に関わる酷い状態であることを知りました。

「もう何年も飼育放棄されていたのだと察しました。真夜中で営業時間は終了していましたが、投稿を見てすぐに『直ちにヘルプが必要』と思い、発見者に連絡して『無料でトリミングするのでサロンへ連れて来てほしい』と頼みました。」

カーリーさんの連絡を受けて連れて来られた犬は、カーリーさん曰く「これまで見たこともないほどの状態」だったといいます。

犬の毛は汚れで絡まり、長いリーシュも汚れて皮膚に埋め込まれていたそうです。

ノミ感染を起こし歩くこともできず排泄も不可能な状態で、絡まった毛が重くなり血流を止め痣を作っていました。

しかも犬からは「死んだような臭い」が漂っていたそうです。

そしてその後、この犬が驚きの変化を遂げるのです。

普段のトリミングには1時間半を要しますが、この犬のトリミングには3時間かかり、終了したのは午前3時でした。

汚れて重く絡まった毛が全てカットされ、綺麗に体を洗ってもらった犬は見違えるように変身。

「ラッキー」と名付けられた犬は、その後獣医院で診察を受けましたが、盲目で耳が聞こえないことがわかりました。

去勢手術も終え、現在は一時預かりの里親に引き取られているといいます。

ラッキー(4歳)はマイクロチップを着けておらず、いまだ飼い主は特定できていません。しかし、心身ともに大きな変化を遂げたラッキーにカーリーさんは喜びを露わにしています。

カーリーさんはこう語ります。

「ラッキーは、長いトリミングの間もおとなしくしてくれていました。まるで私たちが救おうとしているのを理解しているようでした。ラッキーが大変身した時、思わず涙ぐんでしまいました。私たちは助けを必要としているなら、是非とも救ってあげたいという情熱を持って日々仕事をしています。サロンのモットーは『小さな救いの手で大きな結果をもたらすこと』なので、救済・保護センターにいる全ての犬を無料でトリミングします。今回もラッキーの命が救われたことにとても喜びを感じています。どんなに酷い状態の犬でも、トリミング後はジャンプしたり尻尾を振ったりして喜びを表します。そんなハッピーな犬を見ることほど、私たちにとって嬉しい報酬はありません。」

近い将来、ラッキーは新しい飼い主を探すことになる予定だそうです。

参照元:metro

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