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およそ2.7kgの腫瘍を胸に抱え、飼い主には「安楽死させて」と言われた子犬。無事に手術を乗り越え、多くの寄付が集まる。

およそ2.7kgの腫瘍を胸に抱え、飼い主には「安楽死させて」と言われた子犬。無事に手術を乗り越え、多くの寄付が集まる。

10月9日、米ケンタッキー州ギャラティン郡スパータにある動物保護センター「Gallatin County Animal Shelter」に1匹の犬が連れて来られました。

腹部に巨大な腫瘍を抱え、地面に引きずった状態にスタッフは驚いたといいます。しかも飼い主はこの犬の安楽死を求めており、保護センターに犬を置いたまま去って行ったそうです。

シェパードとハスキー犬の混血である「クライド」は、まだ1歳の仔犬でした。

同センタースタッフは、怒りを露わにしてFacebookにこう投稿しました。

「どうやったらこんな惨いことができるのでしょう。仔犬は出血した腫瘍を引きずっており、相当な痛みを抱えていたはずです。飼い主はこんな状態になるまで放置し、当センターに安楽死させてくれとやって来ました。こんな人はもう二度とペットを飼うべきではありません」

腫瘍を摘出しないことには、クライドの命が危険です。

そこでスタッフは、北に60マイル(約96キロ)のところにあるオハイオ州シンシナティの動物救済・保護センター「HART」に協力を依頼し、同州メイソンにある獣医院「County Animal Hospital」へクライドを連れて行ったのです。

そして、その後。

2時間にわたる手術で重さ6ポンド(約2.7kg)以上の腫瘍が摘出されましたが、組織検査でがんであることがわかればクライドには化学療法が施されることになるといいます。

腫瘍は6か月ほどをかけて成長したものと思われ、それまで治療ひとつされなかったクライドに獣医師は「非常に悲しい」と口にしました。

HARTのスタッフであるシャーリー・ワイナンドさんはこう話します。

「クライドは1歳で、死を宣告されるには早すぎます。今後、順調に回復していけば新しい飼い主を探す手続きも行う予定です」

クライドの手術費や治療費は保護センターへの寄付金で賄われることになっていますが、、このニュースを知った多くの人も寄付を申し出ているそうです。

ギャラティン郡保護センターのFacebookアカウントには、「クライドを救ってくれてありがとう!」「どうか今度は素敵な飼い主が見つかりますように」「手術が成功して本当に良かった」といった声が寄せられました。

参照元:wlwt

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