2017年8月にアメリカのテキサス州を襲ったハリケーン「ハービー」。大都市のヒューストンや周辺地域は記録的な豪雨による洪水で、大勢の人たちが避難を余儀なくされました。
そして、被害を受けたのは人間だけではありませんでした。
たくさんの動物たちが暮らす動物シェルターも洪水による停電や、食糧の供給が滞るなどして運営できなくなってしまったのです。
その状況を知って、1人の女性が立ち上がりました。
カリフォルニア州サンディエゴで動物保護施設「ヘレン・ウッドワード・アニマル・センター」を運営するヘレンさんが、ヒューストンのシェルターの動物たちを引き取ることにしたのです。
さらに、事情を知ったサウスウエスト航空が動物たちの移動の手助けを買って出てくれました。
実はサウスウェスト航空は2012年に起きたスーパーストーム「サンディ」の時にも保護動物たちの避難のために、航空機を無料で提供していたのです。
こうして9月5日に、64匹の犬と猫を乗せて特別便「ハービー・ペット・フライト」は、テキサス州のオースティンからサンディエゴへと飛び立ちました。
Precious cargo headed to San Diego via @SouthwestAir @HWAC @CBS8 #HarveyPetsFlight pic.twitter.com/abSaEq5Cg7
— Kelly Hessedal (@KellyNews8) 2017年9月5日
"Scuse me @SouthwestAir, when can I apply to be a pilot?" #HarveyPetsFlight #HarveyRelief pic.twitter.com/qC7Iz4u90M
— Helen Woodward (@HWAC) 2017年9月6日
Best. Flight. Ever. @SouthwestAir #ForTheWin on behalf of 64 #Texas animals who will hopefully be adopted from the @HWAC. @10News at 6. pic.twitter.com/PBiyxv7Qqi
— Joe Little (@10NewsJoeLittle) 2017年9月5日
#HarveyPetsFlight is landed, unloaded and soon on its way to the Center! pic.twitter.com/7dYUvsv8PD
— Helen Woodward (@HWAC) 2017年9月5日
動物たちはケージに入れられて機内の座席に置かれ、しっかりとシートベルトを締めて安全にサンディエゴに到着しました。
そして、到着後。
到着後は健康診断やワクチンの接種などを済ませ、早速里親の募集が始まっています。
今回、動物たちの避難に協力してくれたサウスウエスト航空の機体は、実はこれが最後のフライトでした。
64匹の動物たちを無事に送り届けた後、長年活躍したこの航空機は晴れて引退したとのことです。
After #Harvey, many existing shelter animals in affected areas had to be moved to other cities to make room for pets of displaced families. pic.twitter.com/3EzQ5SjGPB
— Southwest Airlines (@SouthwestAir) 2017年9月6日
多くの人たちの優しさによって実現した、64匹の動物たちの引っ越しミッションは、こうして無事に完了したのです。
参照元:Twitter