Petfun | 動物やペットに関する情報サイト

旅行先でボロボロの状態の野良犬に出会った夫妻。放って置くことができず保護し、その後、家族として幸せに暮らす。

旅行先でボロボロの状態の野良犬に出会った夫妻。放って置くことができず保護し、その後、家族として幸せに暮らす。

イギリス在住のニッキー・ホールデンさんは、昨年の6月に家族と共にトルコの小さな街を訪れ、そこで1匹の野良犬に出会いました。

その犬はボロボロの状態で地面に横たわり、生きているのかどうかすら分からないような姿をしていたそうです。

自宅で9匹の犬を飼うほどの動物好きであるニッキーさんには、目の前で苦しんでいる野良犬を見捨てることが出来ませんでした。

そこで、彼女は近くにあった屋台で食料と水を買い、それを野良犬に与えたそうです。

ニッキーさんはこう話します。

「彼女(犬)は私たちに気が付くとゆっくりと顔を上げ、力を振り絞って尻尾を振ってくれました。その瞬間、私と夫は涙が出るほど悲しい気持ちになり、何としてでも彼女を救う事を決意したのです。
側を通り過ぎる地元の人々は、私たちを見て笑っていました。恐らく、彼らは”たかが野良犬を気に掛けるなんてどうかしている”とでも思っていたのでしょう。」

そして、その後。

ニッキーさんはその後一度ホテルに戻りましたが、一晩悩んだ末に犬をイギリスへ連れて帰ることを決意し、翌朝地元の動物愛護団体に連絡して協力を依頼しました。

すると、動物愛護団体の方々は犬をイギリスに輸送する手助けをすることを喜んで引き受け、手続きが完了するまでの間犬を保護することも約束してくれたそうです。

その後イギリスに帰国したニッキーさんは、犬を輸送するための資金を集めるために寄付金を募りました。

すると、目標金額であった2000ドル(約22万円)はわずか2日で集まり、そのお金は全て犬の輸送費や治療費にあてられたそうです。

そして待ち続けること5か月後…犬は長旅を経てイギリスに到着し、ついにニッキーさんやその家族と再会を果たしたのです。

この日、「Kez」と名付けられ、正式にニッキーさんの家族の一員となったそうです。

以前は誰にも相手にされず、路上で寂しい暮らしを送っていたKezですが、優しい心を持ったニッキーさんに救われた彼女は、現在はたくさんの家族に囲まれて幸せな暮らしを送っています。

先日ニッキーさんの自宅では子犬が誕生したそうですが、Kezは進んでその子犬達の面倒を見てくれているそうです。

メディアの取材に対し、ニッキーさんはこうコメントしています。

「なかには野良犬を救う事が”無意味”だと言う人もいました。しかし、私はKezを救うために全力を注いだことが無意味だったとは思いません。何故なら、今やKezは食べ物や水に困ることもなく、温かいソファの上で安心して眠ることができるのですから。」

そんなニッキーさんは現在、トルコで野良犬が酷い扱いを受けているという現状を発信したり、野良犬の保護に役立てるための募金活動を行っているそうです。

参照元:thedodo

モバイルバージョンを終了