英ミドルズブラに住むシェリル・マッケイブさんは、生後5週目の時から7年飼っていた愛犬パターデール・テリアの「ミッツィ」を自宅の庭で何者かによって盗まれてしまいました。
愛犬家のシェリルさんにとってショックはとても大きく、何ヶ月も行方を探したそうです。
「6年前は今ほどSNSが普及していなかったので、私たちにできたことといえばポスターを貼って近所をたずね歩くことでした。でもミッツィは見つからなかったんです」
当時をこう振り返ります。
「もうどこかで死んでいるのかも知れない。二度と会えないのかもしれない」シェリルさんはそんな気持ちを抱くようになり、ミッツィとの再開を諦めかけていました。
ところが、2ヶ月前シェリルさんのもとに1本の電話が入ります。それは、ミッツィが見つかったという知らせでした。
ミッツィはサークスの近くを走る高速道路のそばで発見され、偶然にもテレビ番組「The Yorkshire Vet」の収録が行われている獣医院に運ばれたのです。
そこのスタッフがミッツィのマイクロチップの情報から飼い主であるシェリルさんを見つけ出して連絡したのですが、なにしろ6年もの月日が経っており、留守電に残されたメッセージを聞いてもシェリルさんはこのことを信じられずに4回も繰り返し聞いてしまったそうです。
6年も会っていなかったミッツィはシェリルさんのことをすっかり忘れてしまっているのではないかと思い、シェリルさんは獣医院に迎えに行くときも不安だったそうです。
そして、再開の時。
そんな彼女の不安もどこかへ行ったようにミッツィは会った瞬間に尻尾を振り、シェリルさんの顔を舐めました。
「ミッツィの目の周りは白くなって老いていましたが、性格はそのままでした。希望を捨てたらダメなのだと今回、実感しました」
愛犬と再開できた喜びをこう語るシェリルさん。
ミッツィがいた当時の生活とは大きく変わり、現在シェリルさんはパートナーのギャリーさんとの間にもうけた7歳をはじめとする4児の母親になっており、自宅では2匹の犬とインコを飼っています。
そんな賑やかな一家に改めてミッツィは迎えられました。
参照元:gazettelive