ある日、プエルトリコのバヤモンという町の警察署に、1匹の犬が迷い込んできました。
その犬は、栄養失調で衰弱しており、体には虐待を受けた痕跡があったといいます。
その時、警察署で勤務していたトニーさんは当時の様子をこう語ります。
「彼はとても怯えた様子で警察署の中にゆっくりと入って来ました。もしかすると、彼は愛情を求めてずっと外をさまよっていたのかもしれません。」
警察署の人たちは、そんな犬を中に招き入れると、ご飯や水を与え、そして体を綺麗に掃除してあげました。
すると、これまで怯えていた犬は、少し安心したような表情を見せ、その後も夕方まで警察署の人たちと一緒に過ごしたそうです。
しかし、夜になると犬は姿を消したのです。そして、その後。
しかし、彼は翌日になると、再び警察署にやってきました。
その時の犬は、前日とは見違えるほど人懐っこく、愛らしい犬へと変わっていたそうです。どうやら彼は、警察署の人たちの優しさに触れ、もう一度人間に心を開いてくれたのです。
警察官たちは、気がつくと、すっかり愛らしい犬へと心を奪われていました。そして、話し合いの結果、その犬を警察署で引き取り、面倒を見る事になったのです。
「ジョージ」と名付けられた犬は、その後すぐに新しい環境での暮らしに慣れ、すっかり警察署の一員になりました。
彼専用のベッドで寝るすたは、すっかり安心した様子。
そして、ジョージは現在警察署の見張り役として働くながら警察官たちに恩返しをしています。警察官たちがストレスを感じた時はジョージが愛嬌を振りまいて彼らを癒してくれているそうです。
辛い過去を背負い、彷徨っていたジョージですが、今ではたくましい人たちに囲まれ、愛され、一番安心できる場所を手に入れたのです。
参照元:boredpanda