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凍える寒さの中、廃屋に捨てられた犬。虐待の過去を乗り越え、逞しい仲間に囲まれ安住の地を手に入れる

凍える寒さの中、廃屋に捨てられた犬。虐待の過去を乗り越え、逞しい仲間に囲まれ安住の地を手に入れる

2017年の1月、犬の救助要請を受けたアメリカ・ニュージャージー州にある「No More Pain Rescue」の創設者のエリカさんと婚約者のマイクさん。

通報の内容は、空き家に勝手に住み着いたカップルがピットブルを置き去りにしたとのこと。

現場に駆けつけると、空き家といってもすでに窓が割れて外気が吹き込むほどの廃屋だったのです。屋内に足を踏み入れてみると。そこには糞尿にまみれたガリガリのピットブルの姿がありました。

通報者によると、このピットブルを置き去りにしたカップルは大雪の日にあまりの寒さに堪えかね、この空き家から出ていったとのこと。

凍えるほどの寒い部屋の中に、エサもなくピットブルはひとりぼっちで飢えと寒さに耐えていたのです。

エリカさんとマイクさんがピットブルに近づくと、まるで待っていたかのように尻尾を振りながら2人に飛びつきました。

すべての肋骨が浮き出たピットブルにリードをつけ、廃屋から外に連れ出すと迷うことなくまっすぐ彼らの車に飛び乗ったのです。ひとりでいたのがとても心細かったのでしょう。

のちに「アシュレイ」と名付けられたこのピットブルのメスは、およそ1歳程度と推測されました。かわいそうな事にアシュレイの頭にはタバコの火が押し付けられた跡があったのです。

アシュレイは置き去りにされただけではなく、元飼い主によって虐待を受けてきたのです。

アシュレイのためにエリカさんたちは行動します。その事がきっかけで、アシュレイに転機が訪れたのです。

エリカさんたちはアシュレイを動物病院へと連れて行き、体力がつくまで家で面倒をみる事にしました。その結果、アシュレイはふっくらとした本来の姿を取り戻したのです。

No More Pain Rescueは動物を愛する4人のメンバーによって立ち上げられた非営利団体で、まだ物理的なシェルターはありません。

そこで彼らは知り合いがいるニューヨーク市の消防署「EDNY」に連絡を入れる事にしました。消防署側は、このピットブルの里親が見つかるまで一時的に預かる事を快く受け入れてくれたそうです。

アシュレイは尻尾を振りながら消防士たちの顔を舐めて全員に挨拶をして回ったそうです。

そんなアシュレイが気に入らないわけがありません。数日後、エリカさんのもとにアシュレイを正式に迎え入れたいと消防署から連絡があったのです。

こうして晴れて消防署の愛犬となったアシュレイ。

一緒に街を巡回したり、消防士たちからおやつをもらったり、おもちゃで遊んでもらったり、アシュレイはたくましい消防士に囲まれ無事に、安全で心休まる生活を手に入れたのです。

参照元:thedodo

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