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病気にかかり動物病院へ運ばれた犬。そのまま飼い主に捨てられた挙句、獣医にも見捨てられてしまう。

病気にかかり動物病院へ運ばれた犬。そのまま飼い主に捨てられた挙句、獣医にも見捨てられてしまう。

インドネシアのバリ島は、その美しさから多くの日本人も観光に訪れています。犬の「ティンティン」もバリ島での暮らしを満喫していたはずでした。

オスのピットブルのティンティンは病気にかかってしまいました。飼い主は動物病院に連れては来たものの、そのまま愛犬を置き去りにして、再びティンティンの顔を見にくる事はありませんでした。

さらに、獣医も飼い主からお金をもらっていないという理由で、ティンティンに一切の治療を行わなかったのです。

そして、ティンティンは食事もほとんど食べさせてもらえない状態で、院内に放置されていました。

ティンティンが飼い主からも獣医からも放棄されてからどれぐらいの月日が流れた事でしょう。

ある日、病院内によろめくように歩く犬がいるのを、地元の男性が目撃します。

男性は、バリの動物保護団体「BARC」のFacebookに犬の写真とメッセージを届けました。「BARC」の代表であるオーエン氏は、やせおとろえた犬の姿を見た瞬間「自分たちにできることがあるはずだ、絶対に助けなければ」と決意します。

いったいなぜこのような状態になるまで放棄されてしまったのか。まったく情報がありませんが、とにかく希望をもってすぐに行動に移すしかありません。

早速、通報のあった動物病院へ向かうと、獣医はすんなりとティンティンを引き渡し、オーエン氏はすぐに別の動物病院へと連れて行きました。

ここからティンティンの治療が始まります。

ティンティンの衰弱しきった体をみた獣医は24時間体制を組み、直ちに点滴を施します。様子を見ながら水分や餌も与えました。当時のティンティンを見て、腎不全を患っているのではないかと獣医は感じたと言います。

しかし、ティンティンの血液を検査した結果、腎不全ではなくダニによる軽症の血液寄生虫症を患っていた事が判明しました。

彼の命を脅かしていたのは、重大な病ではなく飢餓状態にある事でした。

ティンティンを診察した獣医は、おそらく飼い主が病院に置き去りにした段階で、すでに飢餓状態だった可能性があると考えています。

あれほどガリガリだったティンティンでしたが、2ヶ月後には体重は2倍に増え、人生を満喫する準備は整いました。

ティンティンは走り回って遊ぶのが大好きな活発な男の子へと生まれ変わり、おもちゃでとても楽しそうに遊ぶんでいるそうです。

「多くの人から注目を浴びるのが大好きで、あれほど酷い目にあったにもかかわらず、人間を100%信頼しているんです」とオーエン氏は語りました。

ティンティンは今、BARCによって救助された多くの犬たちを収容する「カングーペットリゾート」に一時的に住んでいます。

ペットリゾートではプールもあり、たくさんの友達と遊んだり泳いだりして毎日楽しく過ごしているそうです。

参照元:thedodo

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