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古くから親しみのあるアメリカの人気ドッグフードに安楽死用の薬剤が混入。それを食べた犬が命を落とす。

古くから親しみのあるアメリカの人気ドッグフードに安楽死用の薬剤が混入。それを食べた犬が命を落とす。

2016年の大晦日の夜、アメリカで暮らす女性が、飼っているパグに「ごちそう」としてドッグフードを食べさせました。

この女性が食べさせたのは、アメリカのメーカー「エバンジャーズ」のベストセラー商品である「Hunk of Beef Au Jus」でした。

その直後、4匹の具合が急変し、1匹は未明に息を引き取りました。このドッグフードに何が起こっていたのでしょうか。製造元のエバンジャーズは、すぐに原因を調査し、1ヶ月かけてようやくその原因が発覚したのです。

エバンジャーズの調べによると、このドッグフードに、なんと動物を安楽死させる時の麻酔薬として使用される「ペントバルビタール」が混入していたことが判明したのです。

それを受け、エバンジャーズは、その週に製造された「Hunk of Beef」シリーズ製品の全てを対象に、ワシントン、カリフォルニア、ニューヨークなどアメリカ15州でリコールを発表しました。

82年にわたりペットフードを製造、販売してきた同社にとって、リコールは今回が初めて。

ペントバルビタールは当然、厳しく規制されている薬品で、動物を安楽死させる場合は獣医師が投与します。

しかし、問題があるのはここから。

ペントバルビタール自体が厳格に規制されていても、ペントバルビタールを使用して安楽死された動物であることを明記する義務がなく、そのため、この薬剤を使い安楽死させられた動物が食品供給網に入り込むことを防止できない可能性があるのです。

エバンジャーズ社は「同物質が原料に混入した経緯については調査を続ける」と述べ、問題の商品を製造するときに使用した牛肉の供給業者とは、40年来の契約を打ち切ったと説明しました。

この業者が供給した牛肉は、アメリカ農務省の施設で処理されたものだったといいます。

大切な家族に食べさせる食べ物。目に見えるものではないので、消費者は気をつけようにも、なかなか気をつけることができません。二度とこのような事件が起きないよう祈っています。

参照元:abcactionnews

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