いぬの散歩時におきるトラブル②

いぬの散歩時におきるトラブル②

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いぬの体には皮脂腺が集まった部位があります。

飼っているいぬの肢先や耳を嗅いでみてください。「いぬ臭」がすると思います。

指の間の柔らかいところや、耳の内部の皮膚にはニオイの元となる分泌腺があります。

 

全身にも散在しているのですが、これらと肛門腺というお尻の穴の脇にある臭腺が合わさって独特のいぬ臭さを醸し出すのです。
これらの部位は健常時でもしめっていて、いつ炎症してもおかしくない状態にあります。
そして足は汚れがついて不衛生になりやすいうえ、傷つきやすい場所でもあります。
耳も毛を抜いていないと通気性が悪くなり炎症が起こります。

 

そのため皮膚トラブルの多い、いぬでまず起こるのは、たいてい趾間炎か外耳炎です。

 

肉球だけがほどよく接地していればいいのですが、過度の負荷や、荒地を歩くと、ここにどうしても細かい傷ができます。
散歩の後にいぬになんだかむずがゆく感じるのでしょう、肉球を舐め始めます。

 

ただでさえ入り組んでいて蒸れやすいところに、傷と細菌、そして唾液からの水分、これらによって炎症は急速に悪化します。
一晩中舐め回し、朝には大きく腫れていたなどという事もあります。

 

たまに少し舐める程度ならおそらく無視しても構いませんが、ずっと気にしているのであれば、治るまでの間の限定的な対策として首の周りに「エリザベスカラー」を巻く事もあります。
ただしこれはいぬへのストレスを考えると出来るだけ使いたくはありません。

 

 

皮膚に負担をかけない事が対策

 

トラブルを避ける為にも、散歩はおだやかに平坦なコースを選ぶようにしてください。
家の中で暴れてカーペットや畳の上でスライディングするのも、もちろんよくありません。

 

散歩が終わったら、趾間炎だけの為ではなく、全体の皮膚をざっとチェックして、ダニ、ノミ、外傷などの有無を調べておいてください。
低い位置ほど観察しにくく、そして実はなにかダメージを負っている可能性が高いので、明るいところでひっくり返してヨシヨシしながら見るとよいでしょう。

 

 

また、散歩後は通気をよくして乾燥させ、清潔にして舐めたり引っ掻いたりさせないようにしましょう。

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