アメリカ・ミシガン州デトロイトの冬の気温はとても下がります。そんな中、ドアすらないゴミだらけの廃墟に1匹の犬が発見されました。
動物愛護団体の職員が通報を受け、駆けつけた時その犬は廃墟の中でじっとしたまま動きませんでした。
写真がその姿を捉えていますが、背筋は伸び、飼い主に「待て」と命令された犬のような姿をしていました。
しかし、その周りにはたくさんのゴミが散乱しています。また、寒さ深まるデトロイトで吹きさらしの建物の中に長時間い続けることが、犬の体にいいとは冗談でも言えません。
しかし、犬はその場所から動こうとしません。その犬がどのような経緯でこの廃墟にたどり着いたのか、定かではありませんが、もしかしたら飼い主がここに犬を置いていったのかもしれません。
絶対に戻って来ない飼い主を待ち続ける犬。その姿は胸が張り裂けそうでした。
通報をもらった動物愛護団体の職員は廃墟から連れ出そうとしますが、犬は絶対にそこを動こうとしません。
そんな時、無理矢理に犬を保護することはご法度。特に、捨てられた犬や傷ついた犬を刺激してはいけません。今回もゆっくり時間をかけて犬の信頼を得ます。
そして15時間後。
時間にして15時間以上。おやつを与えながら根気強く待ち続けます。そしてようやく職員に心を開いてくれたのです。
こうして心を開いた犬は「ディーゼル」と名付けられ今は保護犬としてシェルターで暮らしています。新しい里親が見つかり次第、巣立って行く予定です。
参照元:thedodo