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癌と脳卒中を患っている16歳の老犬を家に連れて帰った女性。余命数日と思っていたある日、奇跡が起こる

癌と脳卒中を患っている16歳の老犬を家に連れて帰った女性。余命数日と思っていたある日、奇跡が起こる

ローラは16歳になるビーグル。2016年の6月に野良犬として保護されました。

その当時のローラの健康状態は最悪なものだったと言います。癌を患っていただけではなく、脳卒中にもなっていたことが判明したのです。

彼女を不幸のどん底ん突き落とした要因はそれだけではありませんでした。アメリカのメリーランド州の動物シェルターに、3ヶ月も収容されていたローラ。

飲み食いもせず、ただ横たわるだけ。まるで生きることを諦めてしまったかのようにも見えたと言います。

そんな状況を見かねたメリーランド州クイーンアン郡にある動物保護団体のマネージャーであるクリスティン・ノースロップ・コブさん。

クリスティンさんはローラを自宅に連れて帰ることに決めたのです。

クリスティンさんが自宅に連れて帰った犬は、ローラが初めてではありませんでした。彼女は以前にも余命わずかな犬たちに、ホスピスとして自宅を提供していました。

クリスティンさんは、どんな犬でも残りわずかな日々を誰かに愛されていると感じることは大切だと考えています。

ローラができることなら1週間だけでも生きて、たった数日だけであったとしても食事をしたり、フカフカのベッドで寝たり、人から愛情を受ける。犬たちが普通にされていることを楽しんで欲しかったのだそうです。

しかし、結局ローラには食事をする力はもう残されていませんでした。そして、クリスティンさんはローラが予想しているほど長く生きそうにもないと思い始めました。

ところが数日後、奇跡が起こったのです。

ローラの容態は劇的に変化しました。食事をとったり、動き回るローラ。思いがけない方向へと進んだのです。

その姿を目にしたクリスティンさんは、ローラがハッピーであれば、なんでもしてあげよう誓ったそうです。

ローラはビーチが好きかもしれないと、ある日突然思い立ったクリスティンさんはローラを海に連れて行きました。すると、それは的中しローラはビーチが大のお気に入りになったそうです。

そういった経緯で、ローラに「バケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)」を作成することにしました。バケットリストにはやりたいことがずらりと並んでいました。

それはまさしく、犬にとって夢の数々。レストランでフレンチフライを食べたり、自分専用のベッドを獲得したり。

他にも州立公園で探索、最高のセーターを着たり、ハロウィンで仮装に挑戦、ウサギのにおいをかいて見たりなどなど。

そして、もちろん忘れてはいけないのは、家族を見つけること。

バケットリストに書かれたことを1つ1つこなすうちに、ローラがシェルターに最初に到着してから半年が過ぎていました。

そして嬉しい誤算は、クリスティンさんが考えていたよりも長く、ローラが生きながらえていること。当初は数日ももたないと心配されたローラは、バケットリストを完成しまったのです。

そして、ローラの現在。

そこで、クリスティンさんはローラに新しいバケットリストを作成することに。

その年のクリスマスを迎えることができたローラはサンタと写真撮影し、プレゼントを開封。スターバックスの犬用特製メニューのパプチーノを満喫。

ローラは現在も存命です。そんなローラを見てクリスティンさんはこう考えています。ローラのような老犬にとって、何か生きる目的が必要なのだと。

癌に侵された老犬のローラには、あとどれだけの余命があるかは誰にも分かりません。しかし、今までとは違い、暖かい家族と愛情、そして生きる楽しみを得たローラは、満たされた気持ちで最期を迎えることができるのは間違いありません。

参照元:thedodo

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