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火災現場と消防車を何度も往復し5匹の子犬を救出した母犬。疲れて倒れこむその姿に消防士たちは涙

火災現場と消防車を何度も往復し5匹の子犬を救出した母犬。疲れて倒れこむその姿に消防士たちは涙

南米チリの街、テムコで2012年9月のある日、突然住宅火災が発生しました。消防士たちはすぐに現場へと駆けつけます。

彼らが現場に到着した時、家屋はすでに激しく炎上しており、真っ赤な炎と黒煙が立ち上っていました。消防隊はすぐさま応援を要請。

住人を避難させ、消火活動を続ける中で隊員たちはその火災現場で驚くべき光景を目にしたのです。

消火活動がひと段落し、消防士たちが救急車へと戻ってきた時、隊員のひとりが、よろめきながら消防車へと近づいてくる1匹の雌犬を発見しました。

そしてその雌犬は、あんと口にまだ生後間もない子犬をくわえていたのです。

雌犬の毛はところどころ焼け焦げ、煙の煤で黒く汚れていましたが、口にくわえていた子犬は元気な鳴き声をあげていました。

よく見ると、消防車にはすでに別の子犬もいたのです。

雌犬はくわえていた子犬を消防車の中に乗せると、再び煙がくすぶる家屋へと向かって行きます。そしてしばらくすると、別の子犬をくわえてまた戻ってくるのです。

それは、燃えさかる家屋の中から子犬たちを助け出すたくましい母犬の姿でした。

母犬は、燃えてしまった家屋と消防車の間を何度も往復し、子犬たちを安全だと判断した消防車に1匹ずつ運んでいたのです。

5匹を運び得た母犬は、消防車に乗り込み疲れた様子で子犬たちを守るようにしながら座り込みました。消防士たちは大切そうに子犬を抱きかかえる姿に、涙を抑えることができませんでした。

その後、この母犬は「アマンダ」と名付けられ、5匹の子犬とともに、消防隊員の手ですぐに獣医の元へと運ばれました。

生後10日程度と判明した5匹の子犬たちのうち、1匹は残念ながらひどい火傷のため命を落としてしまいました。

他の4匹とアマンダは治療を受け回復し、親子そろって元気に暮らしているそうです。

参照元:littlethings

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