韓国の犬肉市場の33%を占めているとされる「モラン犬肉市場」が閉鎖することに決まりました。この市場では年間8万匹もの犬たちが「食用犬」として取引されている場所。
兼ねてから市民や動物福祉協会など犬愛に溢れる人たちから批判や講義があったものの、なかなかそれを法律として取り締まることができずにいました。
それが、ここへきてやっと実現したというのです。
韓国・京畿城南市(キョンギ・ソンナムシ)にあるモラン市場。
年間8万匹もの犬たちがここで取引され、ずっと批判と論争の耐えない場所だったと言います。
日本でもそうですが、世界中でペットとして一般家庭でも非常に多くの人から愛されている犬。だからこそ「犬たちを食べるなんて」と批判の声は絶えませんでした。
そういった愛情面からの苦情もですが、そんな愛情ゆえに毎年開かれていた動物保護団体らによる講義九回に近隣住民らも迷惑をし、市場にはそんな方向からも苦情が絶えなかったそうです。
しかし、韓国の法律では犬は「家畜」としての扱いではなかったため取り締まる法律もなく、どうにも出来ない状況が続いていました。
しかし、変化が起こります。
今月13日、城南市はモラン家畜市場商人会と「モラン市場の環境整備に関する業務協約」というものを交わします。
家畜としての方向ではどうにも出来なかった末に、取り締まるにはこの方法がベストだったのでしょう。
この業務協約によって商人たちは犬たちを販売目的で飼育・保管したり、展示したりすることを禁じられ、自らと自主的に施設を撤退する運びとなったのです。そして、これらは現在も進んでいる最中。
彼らのその営業損失の補てんとして、テナント料の引き下げを行い再度、建物契約へ誘導し業種を変える費用の援助を行うなどで犬食業界からの撤退に向けたアフターケアを行うといいます。
今回のことを受けて動物福祉協会はこう語ります。
「城南市はついに犬肉業界を変えるに向けた大きな一歩を踏み出しました。
しかし、彼らが本当に犬肉業界から撤退していくのか、そして新たな業種を変えてくれるのかを私たちはこれからも常に監視していく必要があります。」
古くから浸透していたものからすぐに足を洗うこともなかなか難しいのも事実。これからの韓国の犬肉業界の動向に注目が集まっています。
参照元:boredpanda