アメリカ・ニューヨーク州の動物保護団体「The North Fork Animal Welfare League」には5年もの間、誰にも引き取られずに施設で過ごしたピットブルがいました。その犬の名前は「チェスター」。
ピットブルは、闘犬として扱われている事実や、過去に起こった事件などのこともあり「世界一凶暴な犬種」として言われている一面があります。
チェスターも保護団体のスタッフからは愛され、可愛がられる性格であるにも関わらず5年もの間家族ができません。
しかし、スタッフのアイディアで彼の人生が大きく変わります。
そのアイディアとは、チェスターの写真をメッセージとともにFacebookに投稿するというもの。
実際の投稿がこちら。
誰か、ぼくのこと、いりませんか?
ぼくは5年間待っています。
みんな、ぼくのことをいい子だねって言ってくれるんです。
でも、誰も僕を迎えに来てくれないのはなんで?
ぼくは、いい子でいることと新しい家族を愛するってことを約束します。
ぼくの家族になって下さい。
ぼくは、あなたが来るのを座ってずっと待っています。
すると驚く出来事が起こります。
チェスターの寂しそうな表情とメッセージはFacebook内で瞬く間に拡散され、保護団体にチェスターを引き取りたいとの申し出の電話が殺到したのです。
ニューヨークに在住のダナさんもFacebookの写真からチェスターのことを知ったひとりでした。
友人からシェアされたチェスターの姿を見て心を奪われたダナさんは、旦那さんと息子たちに相談し、賛同を得ると家族みんなでシェルターに向かいました。
そして、心を奪われたのはチェスターも同じでした。自分を愛してくれる人たちなのだと、わかったのでしょう。
彼はダナさん家族に出会うとすぐに心を開いて仲良くなりました。
こうして家族となったダナさん一家とチェスターはすぐに馴染んでいきます。
長い間、こうして安心できる場所を待ち続けたチェスター。ダナさん一家と今も穏やかな時間を過ごしていることでしょう。
参照元:Facebook