キャレン・ギブソンさんは、愛犬のラビラドールの「パディ」と暮らしています。
キャレンさんが数日の休暇から戻った時、パディはいつものように迎えてくれました。尻尾を振り、飛び上がりながら喜びを表現したのです。
しかし、パディはその時、いつもとは違う行動を見せたのです。
「私にくっついて離れようとしなかった。私の息を嗅いだかと思うと私の目をまっすぐ見つめて、そして胸に鼻を押し付けてきた。こんなことは初めてだった」
キャレンさんはこう話します。
パディは特にキャレンさんの右の胸が気になってしょうがない様子。それからというもの、パディはキャレンさんのところにやってきては、鼻を右の胸に押し付けるようになったのです。
注意しても、叱っても、パディはこの行動をやめようとはしませんでした。
それから2週間後。
2週間が過ぎてもパディのその行動はおさまらず、キャレンさんは念のため医者に行って見ることにしました。
犬は優れた嗅覚を持っている。もしかしたら、パディは人間にはわからない何かを感じ取っているのかもしれないと思ったのです。
そして、マンモグラフィ検査を受けた結果、驚くべきことが判明したのです。
それは、キャレンさんの右胸にガン腫瘍が発見されたのです。そこは、バディが鼻を押し付けていたところと同じ場所。
幸いにも早期発見で、手術と放射線治療で腫瘍は取り除くことができると医者に言われているそうで、化学療法の必要もないとのこと。
バディが発見してくれなければガンは進行し続けていたでしょう。なんとも不思議な力に驚かされます。