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ある夫妻の家から離れない迷子犬。飼い主を探すも見つからなず、このことが運命となり家族になる

ある夫妻の家から離れない迷子犬。飼い主を探すも見つからなず、このことが運命となり家族になる

ある日、ロペスさんは午前1時ごろに車で仕事から帰宅しました。家の駐車場に着くと、1匹の大きな黒い犬が車に走り寄ってくるのに気づいたのです。

見たことのない犬。最初は襲いかかってくるのかと身構えましたが、車を降りるとすぐに心優しい迷子犬だということがわかりました。尻尾を降ってすがるような目でロペスさんを見つめていたのです。

首輪はしていませんでしたが、最初はどこかで飼われていた犬が脱走してきただけだと思っていたロペスさん。特に深く考えず、ロペスさんはポーチにエサと水を置いて、そのまま家の中に入ってベッドへと向かいました。その時は、犬はそのうち自分の家に戻るだろうと思ったのです。

しかし、その考えは間違っていました。

のちに「マギー」と名付けられたこの犬は、一晩中鳴いていたが、ポーチを離れようとしなかったのです。翌日、ロペスさんはマギーと少しだけ遊んで仕事へ向かいます。

その日に晩、帰宅したロペスさんは。そこにはマギーがまだいました。

飼い主が心配して探しているだろうと思ったロペスさんはマギーの写真を何枚か撮って「迷子犬」のポスターを作り、誰かが気づいてくれるのを期待して近所を訪ねて歩きました。マギーも一緒についてきていました。

一向に飼い主が現れない状況にロペスさんとロペスさんの夫は、マギーを連れて動物管理局に行き飼い主を探し出してもらうことにしたのです。

局員は地元のシェルターにマギーを連れていき、飼い主を突き止めようとしたのです。

マギーが連れて行かれたあとも、ロペスさんたちはマギーのことが気になって仕方がなかったといいます。

「夫とわたしは、あの子のことが大好きになっていたので、大丈夫かどうか、ただひたすら確認したかったの。できるだけシェルターにあの子を訪ね、行かれないときは電話を入れて、飼い主が見つかったかどうか訊いたわ。あの子のために、どうか、すべてうまくいきますようにと願わずにはいられなかった」

こう話すロペスさん。

それから1週間が過ぎました。

それから1週間が過ぎても飼い主と名乗り出る人は出て来ず、施設では別の里親を探すことになったのです。それを聞いたロペスさんは決断しました。マギーを新しい家族として迎えたのです。

ロペスさんの家にはすでに先住犬の「チャーリー」がいました。チャーリーは怖がりで人と離れるのを極度に怖がり、新しく家族になるマギーにどういう反応を示すのか不安でもありました。

しかし、マギーはすぐにチーリーと仲良くなったのです。

「マギーを家に連れてくると、2匹はすぐに互いが気に入ったみたい。チャーリーはマギーがそばにいれば、わたしたちが不在でも吠えなくなった。マギーは家族の絆を固めてくれたのよ」

それから5ヶ月。ロペス夫妻はもう1匹「モコ」という犬を引き取りました。

怖がりの小さい犬だったモコは、マギーに出会ってすぐに自分の隠れ家から出てくるようになったそうです。

それから数ヶ月がすぎたある時。体重が落ち始め元気がなくなって以前のように遊ばなくなったマギー。獣医に診せると糖尿病と診断されました。

「糖尿病の影響で視力を失う可能性があることはわかっていたわ。だから、マギーの目が見えるうちに、あの子が好きなあらゆることをしてあげようと決めたの。キャンプに行ったり、湖で泳いだり、車で旅をしたり」

それからマギーの目はほとんど見えなくなってしまいます。

しかし、マギーは目は見えないものの、うまく家族と遊んだり、過ごしている時間を楽しんでいるそうです。

ロペスさんとの出会いで安心して暮らせる場所を見つけ、家族に囲まれ必要とされ愛されるマギー。

「マギーはなんらかの意図をもって私たちの元へと訪れてくれた。私たちにとって本当になくてはならない存在なのよ」

ロペスさんはこう話しています。

参照元:lifewithdogs

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