アメリカのシカゴである日、住宅街を徘徊しゴミをあさっていたオスのピットブルが近くの住人によって発見されました。
住人に危害を与えたわけでも威嚇してきたわけではないのに、この住人は迷うことなくこのピットブルを拳銃で撃ったのです。
その理由は「ピットブルは撲滅すべき犬種」という偏見によるもの。その結果、このピットブルは右前足と右後ろ足の2本を完全い失ってしまったのです。
そして、驚くことにこのピットブルは野良犬ではなく人間に飼われていたペットだったということ。しかし、飼い主はピットブルに満足な食事を与えることなく放し飼いにしていたのです。
お腹が空いて仕方がなかったピットブル。ゴミをあさるしか生きる術はなかったのでしょう。そこを偏見を持った住人に銃撃されてしまったのです。
その後、シカゴの動物愛護団体によって保護されたピットブル。飼い主に事情を確認したところ動物病院での手術を受けるお金がないからいらないと返答がありました。
そして、動物愛護団体によってピットブルへの手術とリハビリが行われます。十分に傷が回復した頃、このピットブルを家族に迎え入れたいと里親が現れました。
里親さんは「私は、2本足のピットブルを一目見た瞬間に、彼は私のソウルメイトだ、とわかりました」と話します。
このピットブルは「フィフティー」と名付けられ、多くの愛情が注がれました。
水中でのリハビリを行い犬用の義肢を作ってもらい、フィフティーは存分にはしれるようになったのです。
偏見によって失われた2本の足と、飼育放棄され傷付いた心。フィフティーの気持ちを思うと胸が苦しくてなりません。
参照元:boredomtherapy