ブラジルのマットグロッソ州である日、飼い主さんとドライブ中のメリーノは交通事故に遭いました。
飼い主さは病院に運ばれ、無傷だったメリーノはそのまま車に取り残されてしまいます。
その後、車はメリーノを乗せたままレッカー移動されます。そして、車の中に犬がいることと、レッカー移動した先の住所を飼い主さんの家族には伝えていたため、レッカー移動したスタッフは「すぐに誰かが迎えに来るだろう」と思っていました。
そしてそれからというもの、メリーノの飼い主家族は「迎えに来る」と約束したものの、迎えに来ることはありませんでした。
それでもメリーノは信じ続け事故車から離れようとしません。
そしてそれから4ヶ月。
そしてそれから4ヶ月後。デビッドさんという警備員が、車の保管所の警備員として新しくやってきたのです。
廃車の車の中で眠るメリーノに気づいたデビッドさん。最初はデビッドさんを警戒していたメリーノですが、デビッドさんの懸命に接する姿に心許したのか、やがて友達のようの存在に。
いつか迎えが来るだろうと信じていたデビッドさんはメリーノの生活を助け続けます。
しかし、そんなある日デビッドさんは別の場所へと転勤することになったのです。悩んだデビッドさんはメリーノを家族として迎え入れ連れて帰ることを決断します。
そして、デビッドさんはこう話します。
「もしも、彼の正しい飼い主がやってきたら、メリーノを返すよ。でも、長い間彼を放っておいた人間がやってきたら、絶対に返さないね」
こうして家族になったデビッドさんとメリーノ。最近のデビッドの楽しみは、メリーノが出迎えてくれることだそうです。
約10ヶ月もの間、事故車で飼い主を待ち続けたメリーノ。それをそばで支え続けてきたデビッドさんと家族になれて本当によかったですね。
参照元:thedodo