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知っておきたい猫の感染症Part4.

猫伝染性腹膜炎(FIP)

Q.どんな病気?

A.お腹や胸に水がたまったり、目や肝臓に異変が起きます

 

 

猫コロナウイルスに感染して起こる病気ですが、発症するのは感染猫のごく一部です。

 

 

その理由は、完全には解明されていません。

 

 

発症後の症状は、「ドライタイプ」と「ウエットタイプ」の2つで、

ウエットタイプはお腹や胸に水がたまり、

ドライタイプは目・肝臓・神経などに異常をきたします。(両方の症状が出ることも)

 

 

いずれも発熱して元気がなくなり、発症から数ヶ月で亡くなります。

 

 

Q.どうやって感染する?

A.感染猫のウンチからうつります

 

 

病原になると考えられている猫コロナウイルスは、

感染猫の腸に感染し、ウンチ中に排出されます。

 

 

感染力が強く、トイレを共有したり、

感染猫の下半身を毛づくろいすることで、鼻や口から感染。

 

 

日本では、この病気を予防するワクチンは生産されていないのが現状です。

 

 

Q.感染を知るには?

A.さまざまな検査方法で総合的に診断します

 

 

発症前に病気と判明することはほとんどありません。

 

 

発症してから、表れている症状と血液検査、X線検査、超音波検査、腹水・胸水の検査など、

複数の検査結果を組み合わせて診断します。

 

 

複雑な病気だけに診断が難しく、なかなか確定できないケースも。

 

 

Q.発症したら?

A.完治しないため症状を緩和する治療を行います

 

 

猫伝染性腹膜炎を発症すると、今のところ、完治する治療法はありません。

 

 

症状を少しでも緩和することを目標に、ステロイド剤、抗生剤、インターフェロンなどによる治療を行います。

 

 

また、腹水や胸水がたまって猫が苦しい思いをしている場合は、

注射針で吸引して抜き取ります。

 

 

自宅では、他の感染症と同じように、ストレスのない生活環境を整えるのが大切です。

 

 

 

 

ほかにもあります命に関わることがある感染症

猫汎白血球減少症(ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう)

 

 

 

嘔吐や下痢など激烈な症状を繰り返します 。

 

 

猫パルボウイルスに感染して起きる胃腸炎。

 

 

感染後、急激な発熱と激しい嘔吐・下痢などが表れる、死亡率が高い病気です。

 

 

感染猫のウンチからうつりますが、感染力が非常に強く、

人の手や衣服について運ばれることもあります。

3種以上のワクチンで予防が望めます。

 

 

 

 

ヘモプラズマ感染症

赤血球が破壊され重度の貧血を引き起こします

 

 

ダニが媒介するヘモプラズマ(ヘモバルトネラ)という病原体に感染し、重度の貧血になる病気です。

 

 

適切な抗生物質の投与で改善し、完治することもあります。

 

 

対応するワクチンはありませんが、

ノミ・ダニ予防がこの病気の予防につながります。

 

 

 

 

猫カゼ(カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎)

子猫や病気の猫では命に関わることも

 

 

猫カリシウイルスや猫ヘルペスウイルスなどに感染し、

くしゃみ・鼻水・咳・目ヤニなど 風邪のような症状が出る病気です。

 

 

成猫では亡くなる心配はほぼありませんが、子猫や、猫エイズなどの病気の猫は重症化することもあります。

3種以上のワクチンで予防が望めます。

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