母ネコの見ている前で、子ネコの兄弟が激しいケンカをすることがあります。
爪を立ててパンチをくりだしたり、相手に乗りかかったりと、見ているこちらが心配になるくらい本気そのものです。
しかし、これは上下関係の優劣を決めるケンカではなく、大人のネコに成長してからの狩猟に備えての訓練で、 社会生活のルールを覚えるためと言った意味合いが強いようです。
子ネコの兄弟は、互いに技をくりだすなかでケンカのノウハウを身につけ、力加減を覚えているのです。
大けがをしてしまうほどのケンカをする大人のネコは、子ネコ時代に捨てられていたかの理由で、 ケンカのルールを覚える機会のなかったネコだと言う見方も成り立ちます。
目の前で争う子ネコを見るのはもちろん辛いものですが、 そのまま好きにさせておくことも社会生活の勉強のために必要なことなのです。