イラク戦争に出兵し、PTSD（心的外傷後ストレス障害）を抱え、自ら命を絶つと決めていた男性がいました。
その寸前に命を救ったのは1匹だったのです。
ジョッシュ・マリノさんは、イラクから帰還した後もPTSDを患い、何もかも嫌になり、とうとう自ら命を絶つ決意を固めていたのです。
遺書を書き、ナイフを手に取り、最期に一服しようと、雨の中外に出てタバコに火をつけたその時、絶望の中にわずかな希望の光が宿ったといいます。
すぐ横の草むらでガサゴソと音がしたと思ったら、黒い子猫が姿を現したのです。
子猫は野良猫と見られ、無邪気にすり寄ってきたといいます。
その瞬間彼は泣き崩れ、涙が止まらなかった。しばらくして再会したこの子猫を飼うことにしたそうです。
偶然のこの出会いをきっかけにすべてが変わりました。「スカウト」と名付けた子猫はまさに命の恩人。
これからはその恩人のために生きようと決めたのです。自分の悩みより、愛猫に関する問題について考えるようになり、彼は救われました。
しかし、スカウトはその後、亡くなってしまいます。
その後、結婚して妻が飼っていた3匹の猫も加わり、にぎやかに健康に暮らしていたが、しばらくしてスカウトは病死。ジョッシュさんの腕の中で亡くなりました。
ジョッシュさんはMutual Rescueという団体の力を借り、スカウトが起こした奇跡について紹介するビデオを制作し、YouTubeで公開。
2人の出会いから、両者の絆の深さ、動物と人間が互いに支え合う様を語り、一部の海外メディアで取り上げられるなど、高い評価を受けました。
参照元：YouTube